特殊清掃は依頼するとどこまでやってくれる?作業範囲の違いを解説!
特殊清掃に依頼しようか考えた場合、どこまで作業してくれるのか気になる方もいるでしょう。通常のハウスクリーニングとはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、特殊清掃とハウスクリーニングの違いや作業範囲などを解説します。
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特殊清掃とハウスクリーニングの違いは?
特殊清掃とハウスクリーニングの違いを以下の3つの観点から比較します。
- 作業範囲
- 作業内容
- 対応範囲
それぞれ見ていきましょう。
作業範囲を比較
ハウスクリーニングの作業範囲は清掃のみです。これに対し特殊清掃は、通常の清掃では除去できない汚れを落とすことが前提です。その他、不用品の処分や遺品の整理、害虫駆除などを行います。ゴミ屋敷の清掃など汚れや臭いが強い場合はハウスクリーニングでは対応していません。そのため、特殊清掃を依頼する必要があります。
作業内容を比較
ハウスクリーニングの作業内容は、主にフローリングのワックスがけやレンジフードの油汚れ落とし、浴室などの水周りの清掃や水垢取り、エアコンの清掃などです。一方、特殊清掃は物理的・心理的に対応が難しい場所の汚染物の除去や消臭、消毒を請け負います。臭いの元となる汚染物を除去するために、床下や壁の解体やリフォーム・撤去等までも含んでいます。
対応範囲を比較
ハウスクリーニングが対応できる範囲は、現在住んでいる部屋や引っ越し後の部屋などです。汚れや臭いがひどい場合は対応していません。特殊清掃では、ハウスクリーニングで対応できない部屋が対象です。孤独死のあった部屋やゴミ屋敷、ペット屋敷など汚れや臭いがひどい部屋や、災害により有害物質が発生している部屋に対応しています。
特殊清掃を依頼するとどこまでやってくれる?
特殊清掃では、主に以下のような作業に対応しています。
- 現場の消臭・洗浄
- 遺品整理
- ゴミ屋敷のゴミ撤去作業
- ゴミ屋敷の消臭・洗浄
- 害虫駆除作業
- 現状復旧工事
それぞれ詳しく解説します。
現場の消臭・洗浄
特殊清掃は、通常の清掃では取り切れない汚れや臭いを除去します。特殊な洗剤や強力な消臭剤などを使って現場の消臭や洗浄を行います。また、壁や天井・窓やカーテンなどに付着している臭いや病原菌を死滅させることも作業の範囲内です。
遺品整理
特殊清掃では清掃だけでなく、遺品の整理も行います。孤独死があった部屋などでは、亡くなった人の遺品がそのまま残っている場合が多いためです。現場によっては遺品に汚れがついてることもあり、特殊清掃業者が遺品整理も一緒に行うことが多いでしょう。貴重な遺品や個人情報の記載があるものはご家族に引き渡されます。
ゴミ屋敷のゴミ撤去作業
ゴミ屋敷における特殊清掃の主な作業内容は、ゴミ処理や消毒などが中心です。床や壁を清掃し、元の状態に戻します。ただゴミを撤去するだけでなく、ゴミについた害虫の駆除や食べ物や液体がついた床の清掃などが行われます。
ゴミ屋敷の消臭・洗浄
ゴミによって部屋についてしまった臭いを取り除き洗浄します。ゴミ屋敷は放置された期間が長いと強い臭いが発生するため、消臭剤や消毒剤を散布して臭いを取り除き、雑菌を死滅させます。
害虫駆除作業
害虫駆除も特殊清掃に含まれます。液体や顆粒タイプの薬剤を使用し、害虫を駆除します。特殊清掃業者がゴミ屋敷の清掃をする場合、近隣まで害虫対策行うことがサービスの特徴です。
現状復旧工事
特殊清掃だけでは汚れが取りきれなかった場合はリフォームなどの工事を行い、現状復旧させるケースもあります。床材や壁紙などを交換したり、下地材からリフォームを行い完全に汚れを除去して復旧させます。
特殊清掃は通常の清掃では対応できないところまで作業します
特殊清掃は、ハウスクリーニングとは違い、通常の清掃では対応不可能なところまで作業します。現場の清掃だけでなく、遺品の整理や害虫駆除、近隣への配慮など広範囲であることが特徴です。この記事を参考に、特殊清掃に依頼する必要があるか検討してみてください。