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遺品整理はいつからするべき?最適なタイミングと注意点を解説

手袋をして遺品整理を行う様子

 

身内が亡くなったあとは葬儀や相続の手続きが行われます。親族は故人の遺品整理をする必要がありますが、深い悲しみの中ではすぐに手を付けられない作業かもしれません。しかし、放置しているといつまでも心の整理がつかず、必要な手続きを逃してしまうリスクもあります。この記事では、遺品整理を始めるタイミングや注意点を解説していきます。

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遺品の整理を始める時期

遺品整理を行う時期は、明確に決まっているわけではありません。心の整理がつくまでは遺品を処分するのも難しいでしょう。一般的には四十九日を終えたタイミングや、親族が集まるときが適しているといわれています。相続人同士で相談がしやすいこともあり、遺族間でのトラブルを防ぐことができます。

 

しかし、故人の部屋を撤去する日が迫っていたり相続手続きであったり、状況によっては遺品整理を急ぐケースもあります。相続税申告の期限は被相続人が亡くなってから10ヶ月以内です。手続きを行う場合は相続税を算出して遺産分割協議が必要となるので、スケジュールを立てて速やかに行いましょう。

遺品を整理するときの注意点

遺品整理を行う際の注意点を3つ解説していきます。

 

  • 相続放棄を検討している
  • 親族に合意をとっておく
  • 故人の想いを尊重する

相続放棄を検討している

相続放棄をする場合、自身が相続人だと判明してから3ヶ月以内に手続きをする必要があります。その際に注意しなければならないのは、うかつに遺品整理を行わないことです。遺品に手を付けてしまうと「相続をした」とみなされてしまい、放棄できなくなってしまうのです。後悔しないためにも遺品整理を行う前に意思を固めておきましょう。

親族に合意をとっておく

親族の合意をせずに遺品整理を行ってしまうと、トラブルを引き起こす可能性があります。「価値があるのに勝手に捨てた」「形見としてもらうはずだった」など、意見の食い違いがないように、親族が集まるタイミングで事前に話し合いをしておくことが大切です。

故人の想いを尊重する

遺言書やエンディングノートが残されている場合は、故人の意思に沿った遺品整理を行いましょう。遺産相続や形見分けに関しては遺族間でのトラブルに発展しやすいため、必要な内容が書かれているものがないか、必ず確認するようにしてください。

遺品を整理する方法

遺品整理のやり方は、「自分で行う」「業者に依頼する」の2通りがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、状況に合った方法で行いましょう。

自分自身で行う

自分で遺品整理を行うときは、計画を立ててから始めると作業が進みやすいです。部屋の広さや遺品の数を考慮し、いつまでに終わらせるかを明確にしておくことで作業の効率も上がります。メリットは費用を抑えられることですが、計画的に進めることが難しい場合は手間や時間がかかりやすいため、自身の負担も大きくなってしまいます。

専門の業者に依頼する

遺品整理の専門業者に依頼するメリットは、決まった日程・時間内で作業を終えられることです。処分の判断に困ったときや相続関係の相談もできるため、安心して作業を進めることができます。遺品の供養や買取をしてくれる会社に依頼することで、処分にかかる時間を大幅に削減できるため、精神的にも身体的にも負担が少なくなるでしょう。

 

デメリットとしてはやはり費用がかかることです。しかし、遺族の負担を考えるとサービスを利用する価値は大きいといえます。依頼した作業内容に後悔しないためにも、適正な見積もりや遺品整理士の確認を事前に行うようにしてください。

まとめ

遺品整理をする時期は明確に決まっていませんが、遺産や相続などの手続きが必要な場合は速やかに行うことが望ましいと言えます。しかし、相続放棄を考えている方はむやみに遺品を処分しないよう注意が必要です。遺族によって事情や、気持ちの整理に時間がかかることもあるため、親族間でよく話し合い最適なタイミングで遺品整理を行ってください。