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【プロ目線】ゴミ屋敷の片付けスピードを左右する7つの条件|早く終わる現場・終わらない現場の違い

ゴミ屋敷の片付けスピードを左右する7つの条件とは?

同じ「ゴミ屋敷」に見えても、実は現場の条件によって片付けスピードは大きく変わります。
量だけでなく、「残す物があるか」「ゴミの種類」「臭い・害虫」「建物の条件」など、いくつかのポイントで難易度がガラッと変わります。

この記事では、現場に日々入っているアイワクリーンが、「ここを見れば、どれくらい大変か分かる」7つの条件を整理してお伝えします。


1. 残す物があるかどうか(捜索物の有無)

片付け時間に一番影響するのは、「残す物があるかどうか」です。

・通帳や印鑑、契約書などの大事な書類を探しながら片付ける
・アルバムや思い出の品を一つひとつ確認しながら仕分ける

こういったケースでは、どうしても作業スピードは落ちます。逆に、

  • 必要な物はすべて事前に持ち出してある
  • 「この部屋は全部処分でOK」という状態になっている

こうした現場は、量があっても一気に進められるため、かなり早く終わります。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
お施主様のほうで必要な物をすべて持ち出してあって、
「捜索物・残す物なし」の現場は、体感でもかなり早く終わります。
逆に「探し物が多い現場」は、量が少なくても時間がかかりますね。

2. ゴミの種類が揃っているか(偏りの有無)

次に効いてくるのが、ゴミの種類の「揃い方」です。

例えば:

  • ほとんどが衣類・布類
  • ほとんどが紙類・雑誌・ダンボール
  • ほとんどがペットボトル・缶

このように、種類が偏っている現場は、分別の判断がシンプルなため早く進みます。
逆に、

  • 衣類・紙・プラ・缶・家電…と全種類が満遍なく混ざっている
  • 食品トレーや危険物(刃物・スプレー缶)など、チェックが必要な物が多い

こうした現場は、袋に入れる前の「これはどっち?」という判断が何度も発生するため、思った以上に時間がかかります。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
種類が揃っていると、現場はすごく進めやすいです。
「この部屋は紙だけ」「ここは衣類メイン」みたいに分かれているだけで、
片付けのリズムが全然違います。

3. 臭いの原因になっている物がどれくらいあるか

ゴミ屋敷の多くで、臭いの原因になっているのは中身が残ったままのゴミです。

例えば:

  • 生ゴミが入ったままの袋
  • 飲み残し入りペットボトル・缶
  • ペットボトルにおしっこを溜めてあるケース
  • 長期間使われていない、尿などが染み込んだ布団やマット
  • 湿ったまま積み重なった衣類

こうした「臭いの元」になっている物をどれだけ早く特定して外に出せるかで、作業環境が大きく変わります。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
生ゴミ系の臭いと、おしっこの臭いが強いことが多いです。
ペットボトルにおしっこ、布団やマットに染みているケースもありますね。
強い臭いの原因が分かれば、ラップなどでぐるぐる巻きにして、
できるだけ臭いが漏れないようにしてから搬出します。

臭いの原因になっている物を外に出し、換気ができるようになると、
室内の環境はかなりマシになります。ただし、長年の臭いが壁紙や床材に染み込んでいる場合は、片付け業者の作業範囲を超えて、専門的なクリーニングやリフォームが必要になることもあります。


4. 作業スペースが確保できるか(家具の位置と量)

片付けのスピードを上げるには、「人が動けるスペース」を作れるかどうかも重要です。

特にワンルームや1Kでは、

  • ベッドやソファ、テーブルで床がほぼ埋まっている
  • その上にゴミが積み重なっている

という状態だと、袋詰めや搬出の動線が確保しづらくなります。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
家具を先に外へ出せる現場は、作業スペースが生まれるので本当にやりやすいです。
大物がどかせるなら、先に出すという選択肢は全然ありですね。

もちろん、家具がゴミ山に埋もれている場合は無理に動かすと危険なので、
上から順に崩しながら安全なタイミングで動かしていきます。


5. 建物の構造・搬出ルート

同じ荷物量でも、「搬出のしやすさ」で作業時間は大きく変わります。

例えば:

  • エレベーターの有無(エレベーターなしの3階・4階はその分だけ時間が必要)
  • トラックをどこに停められるか(建物の目の前か、離れた駐車場か)
  • 廊下や階段の幅(大きな家具が通るかどうか)

これらは事前見積もりの段階で確認しますが、「同じ1Rでも、建物条件で2〜3倍くらい時間が変わる」こともあります。


6. 害虫・衛生状態(ゴキブリ・ネズミなど)

生ゴミ系の臭いや長期間の放置があると、ゴキブリやネズミが発生することも珍しくありません。

特にネズミが出ている現場では、

  • 段ボール・衣類・布団などがかじられてボロボロになっている
  • 糞や尿で衛生状態が悪化している
  • 本来なら売れたはずの物も、かじられて価値が落ちてしまう

といった問題も出てきます。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
生ゴミが多い現場だと、ゴキブリとネズミが出ていることもあります。
ネズミは、本当に何でもかじるので、売れるはずだった物も
ダメになってしまうことがあって、もったいないですね。

衛生状態が悪い現場では、スタッフの安全確保や感染症対策のためにも、
防護具の追加や作業手順の調整が必要になり、その分時間を見ておく必要があります。


7. 管理会社・近隣ルール(時間・騒音・養生)

マンションやアパートの場合、管理会社やオーナーのルールも片付けスケジュールに影響します。

よくある条件としては:

  • 「エレベーター養生必須」「共用部の養生が必要」
  • 「作業時間は◯時〜◯時まで」「日曜日作業NG」
  • 「共用部に荷物を一時的に置くのは禁止」

こうしたルールは、近隣トラブルを防ぐためにはとても大切ですが、
その分、一日に動かせる量や作業の段取りに影響してきます。

現場スタッフ
【現場スタッフのコメント】
管理会社さんのルールがしっかりしている建物ほど、
養生や時間帯の配慮が必要になります。
その分、事前の打ち合わせが大事ですね。

8. まとめ|「量」よりも条件と段取りで片付けスピードは変わる

ゴミ屋敷の片付けというと、「とにかく量が多いから大変」と思われがちですが、実際には、

  • 残す物・捜索物があるかどうか
  • ゴミの種類が揃っているか
  • 臭いの原因物・害虫の有無
  • 作業スペースを作れるか
  • 建物の構造・管理ルール

といった現場条件と段取りで、片付けスピードは大きく変わります。

「これ、自分で本当に片付けきれるのか…?」と不安なときは、
一度プロに現場を見てもらって、必要な人数と日数のイメージだけでも確認しておくと安心です。

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