大切な家族や友人が、自分自身のケアを放棄し、生活状態が悪化していく様子を見て、心配しているかもしれません。
もしかしたら、その原因は「セルフネグレクト」かもしれません。
セルフネグレクトは、自分自身をないがしろにする状態であり、放置すると健康状態や生活の質が大きく損なわれてしまう可能性があります。
この記事では、セルフネグレクトとは何か、その原因と具体的な対策について解説していきます。

□セルフネグレクトとは何か？

セルフネグレクトは、自分自身に必要なケアを怠り、健康や安全を損なう状態を指します。
ここでは具体的な例を解説します。

1:身体的なケアの怠り

入浴や洗顔を長期間していない、爪を切っていない、髪やひげが伸び放題など、清潔を保つための基本的なケアを放棄している状態のことを指します。

2:住環境の不衛生

ゴミ屋敷状態になっている、食事を放置して腐敗させている、掃除をせず埃が溜まっているなど、生活空間の衛生状態が著しく悪化している状態のことを指します。

3:医療の放棄

体調不良や病気を感じていても、病院を受診せず放置している、処方された薬を飲まないなど、必要な医療行為を拒否している状態のことを指します。

4:経済的な管理能力の低下

家賃や光熱費などの支払いを滞納している、借金を抱えている、浪費癖があるなど、経済的な状況を管理する能力が低下している状態のことを指します。

セルフネグレクトは、一見すると単なる怠惰や不注意のように思えるかもしれません。

しかし、これらの行動の裏には、精神的な苦痛やさまざまな要因が隠されているケースが多いのです。

□セルフネグレクトの主な原因とその対策

セルフネグレクトの原因は、年齢や性別、社会的な立場に関わらず、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
ここでは、セルフネグレクトの主な原因と、それぞれの状況に合わせた具体的な対策について解説していきます。

1:身体機能や判断力の低下

1-1:事故や病気による身体機能の低下

病気や怪我によって、今まで通りの生活が難しくなり、生活意欲や自尊心が低下してしまうことがあります。

1-2:加齢による身体機能の低下

高齢になるにつれて、体力や認知機能が衰え、セルフケアが難しくなるケースがあります。

＊対策

・医療機関への受診を促す
・生活環境の改善
・介護サービスの利用

2:社会的孤立

2-1:孤独感

家族や友人との繋がりが希薄になり、孤独感を感じることがセルフネグレクトの原因となることがあります。

2-2:社会との接点の減少

仕事や趣味、地域活動など、社会との接点が減ることで、生活に張り合いを見出せなくなり、セルフケアを放棄してしまうケースがあります。

＊対策

・交流の機会を作る
・家族や友人との連絡
・電話やオンラインツールを活用

3:経済的貧しさ

3-1:生活費の不足

経済的な困窮により、生活費が不足し、食費や住居費を削らざるを得ない状況になると、セルフケアがおろそかになりがちです。

3-2:医療費負担

医療費が高額で、病気や怪我を放置してしまうケースも少なくありません。

＊対策

・公的支援制度の活用
・経済的な相談窓口
・収入の確保

□まとめ

セルフネグレクトは、放置すると健康状態や生活の質が大きく損なわれてしまう深刻な問題です。

しかし、原因や対策を理解することで、予防や早期対応が可能になります。
この記事で紹介した情報を参考に、自分自身や周りの人をセルフネグレクトから守るために、具体的な行動を起こしましょう。

当社では買取、遺品整理を主に、ゴミ屋敷の片付けなどを行っています。
遺品整理・生前整理など家・空き家の片付けを検討している方はぜひお気軽にご相談ください。