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大切な人の形見を公平に分けるには?方法をご紹介!

◆形見とは何か?

形見とは故人が愛用していた品物であり、故人との思い出を共有するために親族や友人に分けることもあります。身に着けていた時計や日常で使用していた食器、写真や手紙などがあります。形見は、故人を偲ぶために大切なものです。

 

この記事では大切な人の形見を公平に分けるための方法を紹介します。

 

 

◆形見分けのプロセス

家族が亡くなり、少し落ち着いた頃に形見分けをしたいと考える人も多いでしょう。

その際、形見分けはどのように進めたらいいか悩むこともあるかもしれません。

ここでは、形見分けの基本と手順を紹介します。

 

形見分けを始めるタイミング

形見分けは亡くなってから30日~50日頃に行うことが多いようです。忌明けを迎え、遺族が落ち着いた頃が最適な時期です。宗派によって異なりますが、仏式では四十九日法要の後、神式では五十日祭や三十日祭の後に形見分けを行います。キリスト教でも没後30日目の召天記念日・追悼ミサの後に形見分けを行うことがあります。

形見分けは急いで行う必要はないので、気持ちが落ち着いてから準備を進めましょう。

 

公平な形見分けの方法

  1. 遺品のリスト作成: 故人の遺品をリストアップしましょう。どの品物が形見分けの対象となるかを明確に把握することが重要です。
  2. 感情的価値も尊重: 故人が特に愛用していた遺品は、感情的価値が高いです。家族で話し合いながら、遺品に対する家族それぞれの感情的な繋がりを尊重することを心掛けましょう。家族全員が納得できる公平な方法を探しましょう。
  3. 家族間での話し合い: 形見分けは家族間で話し合いながら進め、家族全員が納得できる形で分けることが大切です。特に高価な品物は相続人全員の同意を得たうえで、言質だけでなく文書に話し合いの記録を残した方がトラブルのリスクを下げられます。家族以外に形見分けを行う際は、先方の年齢や好みを考慮し、衣類やアクセサリーなど合った物を選びましょう。高価な品物は相続財産とみなされることがあるため、親族以外にはあまり価値の高いものを贈らない方がよいでしょう。
  1. 専門家のアドバイスを仰ぐ: 形見分けには法的な側面があります。トラブルになりそうな場合、弁護士や相続専門家のアドバイスを仰ぎながら、遺産分割協議を進めることも考えましょう。

 

形見分けを行う際のマナー

 形見分けのマナーとして以下のようなものがあります。

  1. 目上の人に対して贈らない: 故人の目上の人に形見分けをするのは失礼とされています。本人が希望する場合を除き、目上の方には控えた方がよいでしょう。
  2. 壊れている品物は贈らない: 壊れている遺品を分けるのは失礼です。壊れていても受け取りたいという場合のみ贈りましょう。
  3. メンテナンスして贈る: 保管期間が長い品や汚れがある品は、受け取った方が不快に思わないように掃除やメンテナンスをしてから贈りましょう。

 

 

◆形見の種類ごとの分配方法

 形見には様々な物があると思います。物によって形見分けの際に注意した方がいい点もあります。ここではいくつかのカテゴリに分けて形見分けする際のポイントを紹介します。

 

家具や家財の形見分け

  1. 家具の分配: 家具は日常生活に密着しているものが多いため、故人が特に愛用していたものなど感情的価値が高いものがあります。家族全員が希望を出す場合もあるため、家族で話し合い、公平に分けましょう。
  2. その他の家財の分配: 家具以外の日用品や食器、調理器具は実用的な価値があるため、感情的価値を踏まえつつ、公平に分けることが重要です。家族全員がそれぞれ希望するものを順番に選んでいくという方法もあります。

 

貴重品や宝飾品の形見分け

  1. 価値の確認: 貴重品や宝飾品は金銭的価値が高いものが多いです。まずは専門家に相談し、正確な価値を把握しましょう。
  2. 相続財産としての扱い: 高価な品物は相続財産とみなされることがあります。家族以外にはあまり高価な形見を贈らない方がよいでしょう。
  3. 感情的な価値を考慮: 宝飾品は直接身に着けて使用していることが多く、家族で受け継がれてきたり、特別な贈り物であったりと感情的価値が高いことがあります。故人が特に愛用していた指輪やネックレスは、感情的な繋がりも大切に考えて分けましょう。

 

書籍やアート作品の形見分け

  1. 書籍の分配: 書籍は知識や思い出を共有するものです。故人が愛読した本や手紙、日記などは特に大切に考えて分けましょう。
  2. アート作品の評価: アート作品は感情的価値だけでなく、市場価値も考慮する必要があります。必要であれば専門家の意見を仰ぎながら適切な方法で分けましょう。

 

 

◆感情的価値の高い品の形見分け

形見には金銭的価値は高くなくとも、残された家族達にとっては特別な意味を持つものもあります。代表的なものでいうと故人の人生や思い出が記録された写真などがあります。

こういったものも、公平に形見分けを行い故人の生きた証を大切にしましょう。

 

写真や手紙

  1. 感情的価値の考慮: 故人の写真や手紙は感情的な価値が高いものです。家族全員で共有し、大切に保管しましょう。写真アルバムや手紙の内容を振り返ることで、故人との思い出を振り返ることができます。
  2. デジタル化: 写真や手紙はデジタル化を行うことで、故人と親交のあった全員で共有することも可能です。劣化のリスクもなくなり、離れた人に贈ることも容易です。

 

愛用品

  1. 感情的価値の考慮: 故人が特に愛用していた品物は、感情的価値があります。例えば、お気に入りの時計やアクセサリー、衣類などは、相続人で話し合いながら公平に分けることを心掛けましょう。
  2. 形見の共有: 故人の身に着けていた品を兄弟などの間で共有することも考えましょう。着物などはそれぞれのイベントに合わせて、交代で使用することも一つの手です。

 

 

◆形見分けの法的側面

形見分けは共同相続人の合意の下で行われるものです。他の共同相続人の同意を得ることなく、形見分けと称して勝手に自分の物にする行為はできないので注意が必要です。

 

遺言書と形見分け

  1. 遺言書との関連: 遺言書には形見分けに関する具体的な指示が含まれていることがあります。故人が遺言書で特定の品物を特定の相続人に贈ることを希望していた場合、その遺言書の内容に従って形見分けを行いましょう。
  2. 遺言書がない場合: 遺言書が存在しない場合でも、故人の意思を尊重し、特に仲が良かった友人との思い出の品などは感情的価値を考慮しながら形見分けを行うことも考えましょう。

 

財産的価値がある物

形見分けで高価な品物を分配する場合、遺産分割の対象になる可能性があります。相続人が形見分けとして高額な遺品を勝手に第三者に贈っていた場合は、他の相続人とトラブルになる可能性があります。公平さを保ちつつ、法的な観点からも適切に分けることが重要です。

 

弁護士や専門家の助言

形見分けには法的な側面があります。よほど詳しくない限り、弁護士や相続専門家のアドバイスを仰ぎながら、遺産分割協議や形見分けを進めることが賢明です。

 

 

◆形見分けのエピソードとアイデア

形見分けは家族が話し合いのために集まる貴重な機会です。故人との思い出を振り返って絆を深めましょう。

 

家族のエピソードを共有する

  • 思い出話: 故人との思い出を語り合いましょう。形見分けを通じて、故人が愛用していた品物にまつわるエピソードを家族で話すことは、故人の知らなかった一面に触れる機会にもなります。
  • 写真の共有: 故人との写真を見返すことで、繋がりを感じることができます。写真を通じて、故人の人生を振り返りましょう。

 

形見を通じて故人を偲ぶ方法

  1. 日常の中で活用する: 故人の愛用品を日常的に使うことで、故人を身近に感じることができます。例えば、故人のアクセサリーを着ける、愛用の食器を使うなどです。
  2. 形見を飾る: 故人の品物を飾ることで、その存在を感じることができます。部屋に故人の写真や愛用品を飾って、思い出を大切にしましょう。

 

形見を活用した新たな家族の伝統

  1. 形見の日: 故人の命日や誕生日に、形見を持ち寄ったりアルバムを見返したりする日を設けてみてはいかがでしょうか。家族全員で集まり、形見を通じて故人を偲ぶ時間を持つことができます。
  2. 形見の贈り物: 故人の品物を次世代に贈ることで、家族の思い出を未来に繋げることができます。形見は大切に受け継ぎましょう。

 

 

◆まとめ:形見分けを通じた家族の絆の強化

形見分けから得られるもの

故人の思い出を振り返り、その繋がりを感じながら形見を分けることは、故人を偲ぶ大切な時間となります。故人との楽しかった時間を思い出すことで、懐かしく温かい気持ちになるでしょう。

 

家族の絆の強化

形見分けは家族で故人との思い出を振り返る中で一体感を高める機会です。形見分けをしながら形見にまつわるエピソードを思い出し、家族の絆を深めましょう。

 

次世代への形見の意味と継承

形見は次世代にとっても大切な遺産です。故人の思い出を受け継ぎ、家族の伝統を継承していきましょう。

 

形見分けでは感情と公平性を両立させることが大切です。故人との記憶を相続人それぞれが納得できる形で未来へつないでいきましょう。

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