遺品をそのままにするのは危険!理由と放置しないための対策を解説
亡くなった人の所持品をそのままにしておくと、さまざまなトラブルを招く原因となるため遺族による遺品整理が必要です。「気持ちの整理がつかない」「片づける時間がない」などの理由から、なかなか手をつけられない作業ですが、いつまでも放置しておくわけにはいきません。この記事では、遺品をそのままにした場合のリスクや放置しないための対策を解説します。
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遺品を放置した場合のリスク
遺品を放置した場合、以下のリスクを引き起こします。
- 故人の費用を払い続けるようになる
- 相続税がかかる場合がある
- 遺族間でトラブルになりやすい
- 災害や犯罪被害に遭いやすくなる
- 心の整理がつかなくなってしまう
それぞれ詳しく解説していきます。
故人の費用を払い続けるようになる
故人が生前に契約していたサービスがある場合、費用を払い続けることになってしまいます。家賃や水道光熱費は、不要になった時点ですぐに解約の手続きを行いましょう。動画配信など品物が届かないサービスは気づきにくいため、クレジットカードの支払い内容も確認が必要です。
相続税がかかる場合がある
遺品の中には相続税がかかるものがあるため、むやみに捨てたり売却したりするのは危険です。相続税とは亡くなった人の財産を受け継ぐときにかかる税金で、現金以外にも骨董品や貴金属、自動車なども対象となります。遺品が多い場合は手続きの負担も大きくなるため、できるだけ遺品整理業者に依頼することをおすすめします。
遺族間でトラブルになりやすい
遺品をそのままにしておくと、片づけの押し付け合いや、勝手に処分をしてしまうことによる遺族間でトラブルを起こしやすくなります。遺品や遺産での揉め事を避けるためにも、スケジュールなどは事前に決めておきましょう。
災害や犯罪被害に遭いやすくなる
持ち家と賃貸、どちらであっても空き家状態で残しておくことは危険です。溜まり場として勝手に使われたり、犯罪に利用されたりする場合もあります。また自然災害や老朽化などにより周囲にも被害を及ぼす恐れがあるため、放置せず速やかに遺品整理を始めてください。
心の整理がつかなくなってしまう
思い出のある故人の所持品をすぐに片づけられないのは当然のことですが、そのままの状態ではいつまでも前を向けず、心の整理もできません。思い切って処分することで、気持ちが落ち着く場合もあります。遺族として区切りをつけるためにも、遺品整理は大切な行いと言えるでしょう。
遺品を放置しないための対策
遺品整理を速やかに行うためにも対策が必要です。生前にできることや業者のサービスを知っておきましょう。
生前に親族間で話し合っておく
近年は終活や、生前に親族同士で話し合うケースも増えています。エンディングノートを残したり断捨離を行ったり、生前にできることを済ませておくと遺品整理もスムーズです。状況によっては相続税に関して複雑になってしまうため、法的拘束力のある遺言書を残しておくことが最適といえるでしょう。
遺品整理業者のサービスを利用する
片づけの時間がなかったり物が多かったりする場合、遺品整理業者に依頼することも検討しましょう。相続税などの法律が絡む遺品整理は、専門知識のあるプロのサービスを受けることで自身の負担が少なくなり、必要なものと不要なものを分ける判断もスピーディーになります。決まったスケジュールで片づくため、なかなか時間が取れない人にもおすすめです。
まとめ
遺品整理は遺族にとって心の負担が大きいため、すぐに取りかかるのは難しいでしょう。故人との思い出がある物を処分するのは心苦しいですが、前を向くためにも区切りをつけることは必要です。リスク回避のためにも、生前にできることや専門業者に依頼することも検討して、適切な方法で遺品整理を行ってください。