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高齢者が健康的に自立した生活を送るには?アドバイスやヒントをご紹介!

人は加齢と共に、様々な身体機能が低下していきます。何も対策を取らないと、体力が衰え病気のリスクは上がり、思い描いていた自由で楽しい老後生活も、不自由で疲れた日常になってしまうかもしれません。この記事では高齢者が健康的に充実した生活を送るためのヒントをご紹介します。

 

◆高齢者の健康管理

高齢になると様々な病気のリスクが上昇します。そのため、病気の予防・早期発見のために健康管理は欠かせません。

 

健康維持のメリット

  1. 生活の質の向上: 充実した老後生活のためには元気で健康な身体は欠かせません。不健康な身体では外出も億劫になり、日常生活の動作にも支障がでる場合もあります。
  2. 健康寿命が延びる: 平均寿命が長くなる中、幸せに生きるためには健康寿命を延ばす努力が必要です。日々の健康チェックや生活習慣の改善により、体力や免疫力を維持し、病気のリスクを低減できます。
  3. 金銭的負担の減少: 病気の治療や、介護を受ける必要が無い状態であれば、それらにかかる金銭的負担を無くすことが出来ます。その分、趣味や旅行などのやりたいことにお金を回したり、家族のために使ったりすることができます。

 

日々の健康チェック

歳を取ると、自身の不調に気付けなくなることもあります。血圧や体温、体重などを毎日測定・記録することで、早期に異常に気付いて病院に行くなどの対処が可能になります。

 

定期的な健康診断

定期的な健康診断は、病気の予防と早期発見に役立ちます。自身では気付くことのできなかった数値の異常や病気を見つけることができ、深刻な状態に陥る前に治療を受けられます。

 

 

◆健康的な食生活

元気な体を維持するためには健康的な食生活は欠かせません。不健康な食生活を送っていると病気のリスクが上昇するだけでなく、食事の楽しみも減ってしまいます。食生活を見直し、健康寿命を延ばしましょう。

 

高齢者の食生活における注意点

  1. 食への興味の低下: 高齢者だけでの世帯では、食への興味が薄れ、適当な食生活を送ってしまうことが多いです。調理や買い出しが億劫になり、同じものばかり食べる人やインスタント食品ばかりの人など、栄養バランスの悪い食事を摂っているケースが多くみられます。
  2. 味覚が鈍くなる: 加齢に伴い味蕾の数が減少し、味覚が鈍くなります。通常の味付けでは味がしないと感じ、濃い味を好む人がみられます。塩分の摂りすぎは高血圧に繋がり、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な疾患を引き起こすリスクが上がります。

 

栄養バランスの確認

高齢者に限らずですが、栄養バランスの良い食生活は健康維持にとって重要です。特に不足しがちなタンパク質をしっかり摂るように気を付けましょう。宅配食やミールキットを導入することで、手軽にバランスの良い食事を摂ることができるため検討してみて下さい。

 

孤食の解消

特に一人暮らしの高齢者は孤食の状態になっているケースが多いです。誰かと一緒に食事をすることは、食事の楽しみの一つです。一人での食事は味気なく、食事内容も適当になってしまいがちです。積極的に家族や友達と食事する機会を作りましょう。

 

 

◆日常的な運動習慣

健康的な生活には運動も大切です。人は加齢に伴い筋肉が萎縮することで、筋力が低下していきます。筋力の低下を抑制できれば、自立した生活を維持できるでしょう。運動の重要性や方法をまとめました。

 

運動と筋力維持の重要性

  1. 体力の維持: 普段運動をしておらず筋力が低下していると、日常の簡単な動作でも疲れてしまいます。運動習慣を付けることで体力を維持することができ、活動的な生活を送ることが出来ます。
  2. 転倒やケガの予防: 歳を取ると転倒することが多くなります。その大きな原因となるのが筋力の低下です。筋力を維持することで転倒リスクを下げることができます。また、運動習慣の無い人が急に体を使うような作業をしてしまうと、体を痛めてしまうこともあり危険です。

 

高齢者に適した運動方法

  1. ウォーキング: 軽いウォーキングは、大きな負担をかけずに運動不足を解消することができます。公園や庭などを散歩することで気分転換になります。
  2. ストレッチ: ストレッチにより、関節の可動域を保つことは転倒防止に繋がります。痛みを感じるような無理はせず、気持ち良く思える程度の負荷でストレッチを行いましょう。
  3. バランストレーニング: 歳を取ると様々な身体機能の衰えにより、バランス感覚が失われていきます。バランス感覚を鍛え、転倒を防止しましょう。片足立ちをする簡単なトレーニング、バランスボールやバランスディスクを活用する方法があります。

 

 

◆日常生活の工夫

歳を取ると自宅で過ごす時間が増えます。安全で快適な住環境の整備は生活の質を大幅に向上させます。以下を参考にして、過ごしやすい自宅を整えましょう。

 

安全かつ快適な住環境の整備

  1. 床の滑り止め: 家の床は滑りやすいことがあります。特に水回りは転倒の多い場所です。床材を滑りにくいものに変更したり、滑り止めのマットやカーペットを敷いたりすることで、室内を安全に移動できます。
  2. 段差の解消: 今までは難なく越えられていた段差も、歳を取って足が上がりにくくなると一苦労です。躓いて転倒してしまうことを防止するためにも、室内や玄関の段差は解消しましょう。
  3. 手すり: 手すりは室内の移動をサポートし、立ち座りなどの日常の動作を補助してくれるアイテムです。必要な場所に設置することで生活の快適性の向上に一役買います。

 

家事の効率化

  1. 便利な家電の活用: 最近は様々な便利家電が開発されています。お掃除ロボットや乾燥機能付きの洗濯機を導入することで、毎日の家事の負担を大幅に軽減することが可能になります。
  2. 物の整理整頓: 物が多い室内は、掃除や管理の手間がかかります。不要な物を処分し、必要な物は使い勝手の良い場所に収納することで、生活のちょっとした手間を減らすことができます。

 

 

◆趣味と社会参加

自由な時間の多い高齢者ですが、やることが何も無いと活力が失われてしまいます。趣味を見つけることで、新たな生きがいを作りましょう。ここでは、趣味を持つことの効果とおすすめの趣味について紹介します。

 

趣味と社会参加の重要性

  1. 心身の健康維持: 趣味を持つことは、老後生活を充実させる上でとても大切です。何かに熱中することでストレスが軽減されるほか、向上心や探求心を持ちアクティブに過ごすことは若々しさの維持に繋がります。
  2. 人との繋がり: 仕事を引退した高齢者は人との交流が減り孤独を感じやすいです。趣味を通じて新しい友人を作ったり、コミュニティに参加したりすることで、社会的孤立を避けることができます。

 

高齢者におすすめの趣味

  1. 家庭菜園やガーデニング: 仕事を引退し、日中の時間が確保しやすい高齢者には家庭菜園やガーデニングはおすすめです。日々成長していく植物や野菜を見守ることは生きがいになります。また、収入源が限られている高齢者にとって、自身で食物を確保することは食費の削減にも繋がります。
  2. 手芸や絵画: 手先を使う趣味は脳を刺激し、ボケ防止にも繋がります。自身で考え、一から作品を作り上げることは達成感があり、友達と交換したり、家族にプレゼントしたりすることで、人との交流も生まれます。
  3. 散歩やジョギング: 外に出て自然を感じることはストレスを軽減します。また、運動不足の軽減や体力の維持に繋がるため健康維持の面でもおすすめです。

 

 

◆まとめ:高齢者が自立し、活動的な生活を送るためのポイント

健康の維持管理

自由でアクティブな生活を送るには健康な身体は欠かせません。怪我や病気をしてしまうと、生活や趣味も制限されてしまいます。食生活や運動習慣に気を付けて、健康維持に努めましょう。

 

日常生活の小さな工夫

住環境を整備することで、転倒による怪我のリスクを下げましょう。また、便利な機能を持った家電を導入することで毎日の負担を軽減することが出来ます。

 

社会的孤立への対策

誰とも関わり合いの無い生活は張り合いがなく寂しいものです。家族や友人とのコミュニケーションを大切にしましょう。定期的に連絡を取り合い、孤立してしまうことを避けましょう。

 

自由な時間の多い老後生活。健康な身体を維持しつつ、充実した毎日を楽しみましょう。