高齢な親の健康管理はどう行う?チェックリストを作成しよう!
親が高齢となり、体調や病気が心配という方も多いのではないでしょうか。病気のリスクは年齢とともに上がっていくため、毎日の健康管理は大切です。親の健康管理をしたいけれど、どう行うのが良いか悩んでいる方もいらっしゃると思います。この記事では親の健康管理をチェックリストにて行う際の、作成方法と項目について紹介します。
◆親の健康管理の重要性
病気の早期発見
病気は見た目では気付かないものも多く、体調の変化が緩やかな場合は気に留めないこともあり得ます。知らず知らずの内に病気が進行してしまい、取り返しのつかない状態になってしまう可能性もあります。健康診断や毎日の健康チェックを行うことで病気の早期発見・治療に繋がります。
健康維持
食生活や運動の管理をすることは健康維持に直結します。平均寿命が延びている現代、健康寿命を延ばすことは元気に楽しく老後生活を送る上で大切です。
安心感を得られる
歳を取り、若い頃のように体の自由が利かなくなってくると不安感を覚えることが多いです。親の健康管理を申し出ることで、高齢な親はしっかりサポートしてもらえる安心感を得ることができます。また、子供も親の状態を細かく知ることができ安心です。
◆チェックリストの活用
親の健康管理をする上で役立つのがチェックリストです。自身で親の健康管理についてインターネットなどで調べ、定期的に親に確認するべきだと思っていたチェック項目も、忙しい日々ではつい忘れてしまうものです。親としてもチェックリストがあると、自身が何をすれば良いのかが分かりやすいのでぜひ作成してみて下さい。
チェックリストのメリット
- 確認が容易になる: チェックリストを活用することで、親の健康状態や生活状況の確認が容易になります。例えば血圧のデータを記録しておくと、一目で変化がないか確認することができて便利です。
- 抜け漏れの防止: リストを定期的に見直すことで、健康診断の受診や服薬などを忘れてしまうリスクが低下します。
- 健康意識が高まる: 自身で作成したチェックリスト表を親に渡すことで、日々の生活の意識が高まります。チェックリストが無く自由に生活してしまうと、食生活や運動習慣が乱れてしまうことも多いです。
チェックリストの作成方法
- 親用のチェックリスト: 毎日やることをリスト化したものを作成し、親に渡しましょう。薬を飲む、朝食を摂る、血圧を測定などの項目ごとにチェック欄を設けることで抜けを防ぐことが出来ます。もしパソコンが得意な親であればオンライン上でリストを共有することで、いつでも確認することが出来るので便利です。
- 自分用のチェックリスト: 年単位での確認事項をまとめておきましょう。健康診断の受診確認、身体機能の確認、精神状態の確認など、予めどのタイミングで行うか決めておきましょう。定期的にリストを確認することで抜け漏れを防ぐことが出来ます。
◆健康診断や日々の健康チェック
健康維持や病気の早期発見には、健康状態の確認が大切です。忘れがちなものもあるため、チェックリストに盛り込みましょう。
定期的な健康診断
健康管理のためには、定期的な健康診断は欠かせません。しかし、学生や会社員のように定期的に健康診断が案内されるわけではなく、自身で予約し受診しなければなりません。時期が来たら受信を促しましょう。
血圧、体温、体重などの数値
高齢者は自身の体調の変化に気付けないこともあります。血圧や体温を毎日測定することで、分かりやすく数値として変化や異常に気付くことができます。また、体重や体脂肪率が基準から大きく外れてしまうと病気のリスクが上がります。変化に気付けるようにチェックリストを使って忘れないように測定しましょう。
服薬状況の確認
医療機関の指示により複数の薬を処方されている高齢者は多いです。一日に複数回の服薬が必要な場合もあり、飲み忘れに注意が必要です。お薬カレンダーなどの便利グッズと併用してチェックリストも活用しましょう。
◆食生活のチェック
毎日の食事は健康に直結します。高齢になると食への興味が薄れる場合も多く、栄養バランスが崩れがちです。定期的に食事の状況を聞き、量や栄養バランスに問題が無いか確認しましょう。
栄養バランス
歳を取ると調理が面倒になり、容易に食べられるインスタント食品や、菓子・惣菜パンばかり摂る人もいます。特に一人暮らしの高齢者に多いです。定期的に食生活の状況を聞き取り、タンパク質・糖質・脂質のバランスや、食事の量を確認しましょう。もし、偏った食事が改善されないようであれば、宅配食の手配も検討してみて下さい。
一緒に食事をして確認
親と定期的に食事をし、食欲や咀嚼嚥下能力を確認しましょう。加齢に伴い食べにくいものが増えていきます。誤嚥を防ぐためにも、食べにくそうにしている場合は、調理方法のアイデアを伝えたり、高齢者食の提案をしたりしてみましょう。また、一緒に食事を摂ることは親子のコミュニケーションの時間にもなります。
◆運動や身体機能のチェック
加齢に伴い筋肉量は減少し、運動能力は低下していきます。また、膝や腰の痛みを抱えることも多いです。日常的に運動習慣を取り入れ、運動機能や身体機能の低下を防ぐことで、年をとっても活動的な日々を送ることができます。
日常的な運動習慣
高齢者向けのエクササイズや筋トレのメニューを紹介し、興味を持ってもらえたらリストに入れましょう。また、朝起きたらラジオ体操をするなどの習慣もおすすめです。
身体機能の確認
足や腕の上がり易さや、どれくらい歩くことができるかを定期的に確認し、必要に応じて住宅の改装や生活のサポートをしましょう。例えば足が上がりにくい状態であると室内の段差で躓き、転倒してしまうリスクがあります。
痛みの確認
膝や腰に痛みが無いか、それにより困っていないかを聞いてみましょう。痛みがある状態で無理をすると悪化してしまいます。状態によっては通院が必要になることもあるので、付き添いや送迎を申し出ましょう。
◆心の健康のチェック
仕事を引退し、他人との関わりが減った高齢者は孤独を感じやすいです。また、若い時のように身体を動かせなくなり体力も低下することで不安感を覚える人もいます。このようなことが原因で老人性うつを引き起こす場合もあります。そうなる前に気付けるように対策しましょう。
精神状態の確認
定期的に親と会話をし、違和感が無いか確認しましょう。声色や表情などから心の変化が読み取れる場合もあります。また、「疲れやすい」「眠れない」などの症状があるときは、何かしら精神状態に問題が起こっている可能性があります。孤独感の解消や趣味の提案などを行い、原因を解消できるように努めましょう。
コミュニケーションの時間を確保する
家族とのコミュニケーションの時間は幸福感をもたらします。一緒に食事をしたり、出かけたりするように心がけましょう。遠方でなかなか会えない場合は、顔を見る事ができるテレビ電話がおすすめです。
◆まとめ:親の健康管理を行うために
健康管理チェックリストの活用
親の健康管理を行う上で確認しなければならない事は多岐に渡ります。抜け漏れを防ぐためにもチェックリストを活用しましょう。
家族としてのサポートの重要性
歳を取り、様々な不安を抱えている高齢者は多いです。家族がサポートを申し出ることで、安心感を与えることができます。頼ってほしいという気持ちを伝えることが大切です。
高齢になり、色々と心配な親。元気に長生きしてもらうためにも健康管理のサポートを行いつつ、家族の繋がりを大切にしましょう。
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