ゴミ屋敷とは?放置するリスクや片付け方などゴミ屋敷を徹底解説!
「久しぶりに実家を訪れたら、物が溢れたゴミ屋敷になっていた…」
「なんでゴミ屋敷になってしまうの?」
「ゴミ屋敷はどうやって片付けたらいいんだろう?」
このように、ご家族や近所の家がゴミ屋敷になっていて驚いた方や、ニュース番組などでゴミ屋敷の問題が取り上げられていて気になった方は多いのではないでしょうか。近年、全国のさまざまな地域でゴミ屋敷への対応を目的とした条例が作られており、ゴミ屋敷問題を改善する動きが広まっています。「テレビやネットの中の話」と思いがちですが、実は他人事ではないのです。
そこで今回は、年間300件以上の実績を持つ片付けのプロが、ゴミ屋敷について解説します。
この記事を読むと、
- ゴミ屋敷を生む原因
- ゴミ屋敷を放置すると発生するリスク
- ゴミ屋敷を自力で片付ける方法
- 専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する流れ
がわかります。ゴミ屋敷をどうにかしたい!とお考えの方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
ゴミ屋敷とは
ゴミ屋敷とは、不用品が溜めこまれた家屋のことです。ゴミが堆積する範囲は屋内だけにとどまらず、屋外にまで及ぶケースもあります。
- 床が見えないほどゴミで覆われている
- ゴミが積みあがっている
- 室内に置く場所がなく、家の外にも物が溢れている
これらに当てはまるとゴミ屋敷といえるでしょう。
とはいえ、ゴミ屋敷は法律で明確に定義されているわけではありません。ゴミが公道や隣家の敷地まで及んでいなければ、第三者が悪臭や害虫・害獣被害を受けても法律違反として取り締まれないのが現状です。
近年では、近隣住民がゴミ屋敷の被害を受けるのを防ぐべく、自治体が独自に条例を制定するケースが増えてきました。
【静岡市のゴミ屋敷に関する条例】
第2条
(2)不良な生活環境 建物等における物品等の堆積若しくは放置、当該建築物等の不良な管理、不適切な動物の飼養若しくは保管若しくは動物に対する不適切な給餌若しくは給水又は立木若しくは雑草の繁茂等により、当該建築物等の周辺における生活環境が著しく損なわれ、又は損なわれるおそれがある状態をいう。
第3条
(1)不良な生活環境は、原因者が自ら解消することを原則とする。
(2)不良な生活環境の発生の背景に、原因者の精神的又は身体的な状況、地域社会における孤立等の生活上の課題等があり得ることを踏まえ、福祉的な視点から、原因者に寄り添い、原因者が自ら当該不良な生活環境を解消するための支援を行うものとする。
【岐阜県のゴミ屋敷に関する条例】
第十三条
土地所有者等は、その所有し、占有し、又は管理する土地において廃棄物の不適正処理
が行われないよう、適正な管理に努めなければならない。
第十四条
4 県は、廃棄物の不適正処理が行われたことを知ったときは、速やかにその旨を関係市町村に通
報するとともに、当該廃棄物の不適正処理の状況を調査し、生活環境の保全上必要な措置を講ず
るものとする。
このように、条例はゴミ屋敷になってしまった住人や、近隣住民の安心安全な生活を守る役割を持ちます。ゴミ屋敷の問題に悩む方は、ぜひ自治体の条例を調べ、相談してみてください。
ゴミ屋敷になる原因
ゴミ屋敷になってしまう主な原因は下記の7つです。
- 買い物が好き・収集癖がある
- 捨てることに抵抗がある
- 片付けに充てる時間がない
- 指摘する人がいない
- 認知能力が低下している
- 精神疾患を抱えている
- セルフネグレクトになっている
それぞれくわしく解説します。
買い物が好き・収集癖がある
気分転換になるショッピングは、ストレス解消方法として人気です。しかし、買い物依存症になると歯止めが効かなくなり、家に物が溢れてしまうケースがあります。
また、コレクションを趣味としている人も似た傾向にあります。1つ1つの物に価値を見出しているため、物を手放すことなく増え続けるのです。家の中がコレクションした物でいっぱいになり、そこに不用品が溜まることでゴミ屋敷になります。
捨てることに抵抗がある
「いつか役に立つかも」「買ったことを後悔したくない」といった心理から、物を捨てることに抵抗がある人は少なくありません。このような思考を繰り返していると、何年も使っていない、この先も使うとは考えづらい物で溢れかえり、ゴミ屋敷を生んでしまいます。
片付けに充てる時間がない
仕事や家事、育児、介護などで忙しく、片付けに時間をかけられない人もゴミ屋敷を生む傾向があります。ゴミを処分するにも、分別方法や収集日を調べたり、大型のものであれば業者を呼んだりしなければならないため、時間が必要です。忙しい生活を送っていると、ゴミのことは後回しになり、気づいたときにはゴミ屋敷になっていたというケースがあります。
指摘する人がいない
第三者から見るとゴミ屋敷であっても、そこで暮らす本人に自覚がないケースがあります。家族や友人を招く機会があれば指摘してもらえますが、両親や子供と離れて暮らしている、家に招くような友人がいないといった状況では、自分の家がゴミ屋敷になっていることに気づけません。客観的な視点からゴミ屋敷になっていないかを判断し、日頃から整理整頓を心がけることが重要です。
認知能力が低下している
高齢になって認知能力が低下してくると、捨てる・残すの判断やゴミ収集日を覚えておくことが難しくなり、ゴミが溜め込まれているケースが多いです。また、高齢者のゴミ屋敷問題には、ゴミ屋敷になっていることを認識できていない、体力の低下によりゴミ出しを苦痛に感じているなど、さまざまな要因が絡み合っている可能性も考えられます。
精神疾患を抱えている
ゴミ屋敷を生んでしまう人の中には、精神疾患を抱えている人も少なくないといわれています。掃除や片付けの意欲がわかない、片付けようとするとパニックになるなどの精神的要因からゴミを溜め込んでしまうのです。この場合、自身で解決するのは難しいため周囲の人のサポートが重要となります。
セルフネグレクトになっている
ゴミ屋敷になる原因の1つに、自分自身の健康や安全を顧みない状態である「セルフネグレクト」になっているケースがあります。セルフネグレクトになると、ゴミが溜まって悪臭や虫が発生したところで全てがどうでもいいと感じるため、ゴミ屋敷化していくのです。この場合も自身で解決するのは難しいため、周囲がサポートし、早急に対処し状況を悪化させないことが重要といえます。
ゴミ屋敷の放置で発生するリスク
ゴミ屋敷の放置は、さまざまなリスクを引き起こします。
- 悪臭
- 害虫・害獣
- 健康被害
- 火災の発生
- 近隣トラブル
それぞれ、くわしく解説します。
悪臭
洗わずに放置されたペットボトルや食べ残し・飲み残しが放置されていると、悪臭が発生します。臭いが蓄積し、生活する上でのストレス要因となるほか、衣服などにも染みついて屋外で周囲の人に不快を与える原因となるなど、住人だけの問題で収まらない可能性が高いです。定着した臭いは、市販の消臭剤で取り除くことが難しいため、専門業者に依頼することになります。
害虫・害獣
ゴミ屋敷を放置すると、ゴキブリやハエ、ねずみといった害虫や害獣が発生します。ひらけた空間であれば、比較的簡単に駆除できますが、部屋がゴミに覆われているため、駆除も進みません。害虫や害獣は、不快なだけでなく、病原体を媒介する恐れがあるため、早めに対処する必要があります。
健康被害
ゴミが溜まっている部屋では、カビが繁殖し、アレルギーや喘息を引き起こす可能性があります。また、ノミやダニによる痒み、ねずみなどの害虫・害獣による病原体の媒介など、ゴミ屋敷での生活は健康リスクと隣り合わせの状態です。ストレスを感じる環境は免疫力の低下にも繋がるため、住み心地の良い家になるよう早急に対処しましょう。
火災の発生
床一面に物が散乱しているゴミ屋敷では、物が少ない部屋に比べて火が燃え広がりやすく、一瞬の不注意が大規模な火災を招く危険性があります。また、コンセントの周辺にほこりが溜まり、湿気を含んだことが原因で漏電、発火することも。発火しやすく燃え広がりやすい状態のゴミ屋敷の放置は危険です。
近隣トラブル
ゴミ屋敷は住人に悪影響を及ぼすだけでなく、近隣住民も巻き込むことになります。ゴミ屋敷から悪臭が放たれていると、近隣住民は洗濯物を外に干すことや換気をすることができなくなり、日常生活に支障をきたします。家の外までゴミが散乱していると、「いつか火事が起きるのではないか」と不安を与え、トラブルに発展することも考えられるでしょう。
ゴミ屋敷の片付け方
ゴミ屋敷になってしまうと、1人で片付けるのは難しいと考えて良いでしょう。ゴミ屋敷を片付ける現実的な方法は下記の3つです。
- 家族や友人と片付ける
- 行政に相談する
- 専門業者に依頼する
それぞれ解説していきます。
家族や友人と片付ける
「ゴミ屋敷をどうにかしたいけど、お金をかけられない」
そんなときは、家族や友人にお願いして、片付けを手伝ってもらいましょう。他の人に見られるのは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、1人での片付けは挫折しやすいためおすすめできません。
ただし、専門的な設備無しに、不衛生なゴミ屋敷で長時間作業を行うのはおすすめできません。家族や友人の健康被害を招く恐れがあるため、重度なゴミ屋敷は迷わず業者に依頼しましょう。
行政に相談する
保健所や役所では、住環境の改善について相談できる窓口が設けられています。特にゴミ屋敷関連の条例が施行されている地域であれば、支援体制が整っているため、スムーズに相談できるでしょう。
専門業者に依頼する
きれいに片付くまで最もスムーズに進むのが、専門業者です。何度もゴミ屋敷を清掃した経験があるため、段取り良く部屋を片付けてくれます。
ただし、ネックとなるのは費用面です。部屋の状態によって費用が決まるケースが多く、業者によっては100万円程度かかることも。少しでも費用を抑えるには、不用品を買い取ってもらえる業者を選ぶとよいでしょう。
合同会社アイワクリーンなら、ゴミ屋敷清掃当日、その場で買い取りに対応可能です。これまでに清掃と買い取りをご依頼いただいたお客様からは「予想よりも安く済んだ」とお喜びの声もいただいています。費用を抑えてゴミ屋敷を片付けたい方は、お気軽にお問い合わせください。
ゴミ屋敷を自力で片付ける流れ
ゴミ屋敷を業者に頼らずに片付ける場合、やみくもに片付けていては、かなりの時間を要することになります。できるだけスムーズに進めるには、段取りが重要です。
効率的に片付けを終わらせるには、下記の流れで作業を進めてください。
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スケジュールを立てる
ゴミ屋敷の片付けは、基本的に1日で終わることはありません。2~3日程度を目安に、作業する日を決めましょう。
この際に、ゴミ収集日をあらかじめチェックしておきましょう。片付けからゴミ収集日までに期間が空いてしまうと、ゴミを集めても部屋から搬出できず、結局放置してしまうことになりかねません。
ゴミ収集日と日取りが合わないけど、すぐにゴミを出したい場合、自治体のゴミ処理センターに持ち込む方法もあります。近場のゴミ処理センターも合わせて確認してみてください。
人手を確保する
ゴミ屋敷の片付けを1人で行うのは、ほぼ不可能です。家族や友人にお願いして協力してもらいましょう。3~4人程度集まれば、作業が捗ります。
道具を準備する
作業が滞りなく進むよう、必要な道具を事前に揃えておきましょう。準備しておくべきものは、下記を参考にしてください。
【準備物】
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害虫を駆除する
清掃中に害虫が頻繁に出てくると、作業が思うように進みません。前日に置き型の殺虫剤などを利用し、できるだけ害虫を駆除した状態で片付け当日を迎えるようにしましょう。
ゴミを処理する
片付け当日は、ゴミの処理を中心に行うことになります。ゴミ処理作業のコツは下記の3つです。
- 作業エリアを決めて着実に進める
- どう考えても不要なものから捨てる
- 3つに分類する
まず押さえるべきは、作業エリアを限定し、「このエリアが片付いたら次のエリア」というように進めることです。安定して作業ができるスペースを確保し、着実に範囲を広げていくと、作業が捗ります。
次に、ゴミをテンポよく捨てることも重要です。「もしかしたら使うかも」と手を止めていたら、作業が進みません。明らかにゴミとわかるものから手を付けることで、モチベーションが下がるのを予防できるでしょう。
明らかなゴミ以外は、「必要」「不要」「保留」の3つに分類します。二度手間になるため、なるべく保留に入れないことが重要です。1年以上使っていないものは基本的に不要に入れて問題ないでしょう。
ゴミを搬出する
ゴミの回収スケジュールの直前であれば、集積所に台車を使って運んだり、車でゴミ収集施設に運んだりします。ゴミ収集日に前倒しで集積所に出してしまうと、他の住人に迷惑がかかるため、やめましょう。
部屋を掃除する
物が減った部屋を掃除します。中途半端な状態で作業を終わらせてしまうと、意識が緩んで元のゴミ屋敷に戻ってしまう可能性が高いです。隅々まで掃除をすることで、部屋を綺麗に保ちたいという気持ちを引き起こし、リバウンドを防げます。
まずは部屋全体のほこりを取る作業から始めましょう。そして、こびりついた汚れを落としていきます。専用の洗剤を使っても取れない頑固な汚れがある場合、無理に落とそうとすると床や壁が傷む原因になるため、ハウスクリーニングを依頼しましょう。
専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する場合の流れ
ゴミ屋敷の清掃業者に依頼する場合、下記の流れで進みます。
- 依頼する業者を絞りこむ
- 見積りを依頼する
- 作業が行われる
順番に解説していきます。
依頼する業者を絞りこむ
多数存在するゴミ屋敷清掃業者の中から、まずは候補を2~3社に絞りましょう。
優良な業者を見極めるには、下記の2点に注目してみてください。
- 得ている許認可
- 依頼できる作業
得ている許認可
ゴミ屋敷清掃には、必須の資格はありません。しかし、ゴミ屋敷の清掃と合わせてゴミの収集や運搬、買い取りも依頼するとなると、下記の許認可を受けている、もしくは認可を受けている業者と提携している必要があります。
許認可の種類 |
必要な場面 |
一般廃棄物収集運搬処理業 |
一般廃棄物の収集・運搬 |
古物商許可 |
中古品の売買 |
許可を得ていない業者に依頼すると、不適正な処理が行われたり、高額な処理料金を請求されたりといったトラブルの恐れがあるため、依頼前に確認しましょう。
依頼できる作業
「ゴミ屋敷を片付けて終わり」「ゴミの回収や不要品の買い取りまで依頼できる」など、業者によって対応している作業範囲に差があります。作業を全部任せてしまいたいと考えているのであれば、ゴミの回収まで任せられるのか事前に調べておくようにしましょう。
また、買い取りまで行っている業者であれば、不用品を売ったお金で清掃費用を補填できます。ゴミ屋敷清掃業者の合同会社アイワクリーンでは岐阜県・愛知県・静岡県・山梨県を中心に、元買取専門店の経験を活かして適正価格での買い取りを行っています。少しでも清掃費用を抑えたいと考える方は、お気軽に無料見積りをご利用ください。
見積りを依頼する
候補の業者を絞ったら、見積もりをとりましょう。ゴミ屋敷の清掃は部屋の状況によって費用が変わるため、各業者のホームページに書いてある料金よりも大幅に費用が膨らむ場合もあります。そのため、ホームページに書かれた情報だけで依頼する業者を決めず、見積りをとることが重要です。
訪問見積りなら、事業者に部屋の状況を見てもらった上で見積りを出してもらえるため、突発的な追加料金が発生する可能性が低いです。電話見積りの場合、伝えた情報と実際の状況が乖離していると追加で請求されることもあります。できるだけ正確に伝えるか、写真を共有して視覚的に伝えることで、追加請求のリスクを下げられるでしょう。
見積り書は、しっかり確認してください。何かと理由をつけて費用を水増しされるなど、高額な清掃費用を請求される可能性があります。不明な項目があれば確認し、納得した上で依頼する業者を決めましょう。
作業が行われる
作業当日は、ゴミ屋敷清掃業者が不用品と残すものを分別し、不用品は分別した上で処理します。物が片付いた後は、家の掃除を行って作業終了です。
ゴミ屋敷は早めの対処が肝心です!
ゴミ屋敷を放置すると、健康被害や近隣トラブルなどを引き起こすリスクがあります。また、ゴミが溜め込まれた部屋で生活していると、その状況に慣れてしまって片付ける気力が起こらなくなることも。状況を悪化させないためには、気になったときにすぐに対処することが重要です。
本記事を参考に、ゴミ屋敷の片付け方や流れを押さえて、ご家族や友人とゴミ屋敷の片付けを進めてみてください。もし、自力での片付けが難しいと感じた場合は、行政や専門業者に相談してみてくださいね。
ゴミ屋敷の片付けなら「合同会社アイワクリーン」にご相談ください!
ゴミ屋敷を自力で片付けるのは簡単ではありません。しかし、業者に依頼するとなると費用がかかるため、躊躇している方も少なくないでしょう。
そんなときは、年間300件以上の実績を誇る合同会社アイワクリーンにご相談ください。
さまざまなお部屋の片付け実績があるため、スピーディかつ安全に配慮して作業を進められます。
また、清掃だけでなく、買い取りにも対応しているため、お売りいただけるものがあれば清掃費用を抑えることも可能です。お見積りは完全無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。