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遺産相続で揉めない方法は?ポイントをご紹介!

故人が残した大切な遺産。相続時のトラブルは避けたいですよね。しかし、対策をせず遺産相続を行うと相続人同士で揉めてしまう可能性があります。この記事では相続時のトラブルを避けるためのポイントを紹介します。

◆遺産相続で多いトラブルの例

遺言書の不備 

遺言書の方式に不備があったり、内容が不明瞭であったりする場合、遺言書があっても無効と判断されることがあります。

 

相続人間の対立

 相続人同士で意見の不一致が生じることがあります。例えば、故人の持ち家を売って現金化したい人と、手放したくない人で対立するといったケースがあります。

 

相続税の知識不足 

受け継ぐ遺産が高額な場合、相続税が発生することがあります。相続税についての知識が不足していると、想定外の税金の支払いや未払いが発生する可能性があります。

 

遺産の内容が不明瞭

親が残した財産が整理されておらず、何があるのか相続人が把握できていないと、遺産分割後に財産が出てきてトラブルに発展することがあります。

 

 

相続の基本を理解

相続には基本的なルールがあります。いざという時に慌てないように前もって把握しておくと安心です。

 

相続とは

相続とは亡くなった人の配偶者や子供などが、遺産を引き継ぐことです。預金や不動産といった財産だけでなく、借金などの負債も含まれます。

 

法定相続人

亡くなった人の配偶者、親、子供、兄弟などが法定相続人の対象になり、相続人の組み合わせや配分は家族構成によって異なります。例えば、被相続人に配偶者と二人の子供がいる場合は、配偶者が半分、子供が四分の一ずつ相続を認められます。配偶者はいるが子供がいない場合は、配偶者が三分の二、親が三分の一の相続を認められます。

 

相続の方法

相続には以下のような方法があります。限定承認か相続破棄を選択する場合、3ヶ月以内の手続きが必要なため注意しましょう。

  1. 単純承認: プラスもマイナスも全ての遺産を相続する方法です。プラスの財産がマイナスの財産を上回る場合は通常こちらを選択することが多いです。単純承認の場合、特に必要な手続きはありません。
  2. 限定承認: 相続する遺産がプラスになるかマイナスになるか分からない時に選択できる方法です。相続したプラスの財産で負債を返済しきれた場合、残った分は相続人の財産となり、返済し切れなく負債が残る場合は相続をしないという制度です。
  3. 相続放棄: マイナスの方が明らかに大きい場合や、相続自体をしたくない場合に選択できます。相続放棄を選択することで、最初から相続人でなかったとみなされます。

 

 

遺言書の重要性

相続において、遺言書は法定相続より優先度が高いです。方式や内容に問題のない遺言書があれば、相続人同士のトラブルを防ぐことができます。

 

遺言書とは

遺言とは故人が生前に、自分の財産を、誰にどのような分配で残すのかを意思表示したものです。その内容を書き記したものが遺言書になります。遺言書があることで故人の意思を尊重し、スムーズに遺産相続を進めることができます。

 

遺言書の種類と特徴

遺言書には以下の種類があります。

  1. 自筆証書遺言: 被相続人が自ら書いた遺言書のことです。ボールペン、ノート、印鑑があれば作成できる簡単な方法のため、多くはこの形式です。自筆で相続内容と年月日を記載し、署名と捺印をします。不備があると無効になることもあるので作成する際は形式をしっかり調べましょう。
  2. 公正証書遺言: 公証人に作成してもらった遺言書のことです。費用は掛かりますが、不備による無効になる可能性は低く、内容も明確化されているためトラブルを避けやすいです。また、公証役場にて原本を保管してくれるため、紛失や書き換えなどのリスクもありません。
  3. 秘密証書遺言: あまり使われる方法ではありませんが、誰にも内容を教えないまま、存在を公証役場にて認証してもらう遺言書です。無効になりやすく、存在を知られないままになるリスクがあります。

 

 

相続人同士の話し合い

相続人同士でのコミュニケーションは、相続において重要です。遺産分割や遺言書の内容について、意見を交換し、円満に進めましょう。トラブルを避けるためには以下のポイントが役立ちます。

 

早期の話し合い

相続についての話し合いは、できる事なら遺産分割が必要になる前から始めましょう。それにより被相続人の意見も反映させることができ、話し合いの時間も取りやすいため、様々な意見を取り入れた最適な方法を探すことができます。

 

感情を尊重する

遺産には故人との思い出が詰まっている場合も多く、金銭的価値があるか否かだけの問題ではありません。相続人同士で話し合う際は、全員の気持ちを聞き、頭ごなしに否定しないように気を付けましょう。その後の家族や親戚関係に亀裂が入ることもあるので、円満に話し合いを進める努力をしましょう。

 

話し合いの内容の文面化

家族で話し合いを行った場合、合意事項は文面に記すことをおすすめします。口約束だけでは、「言った」「言ってない」のトラブルに発展する可能性があります。

 

専門家への依頼

遺産や相続人が多く、分割や手続きが難しい場合、専門家に依頼するのも一つの手です。費用はかかりますが、トラブルを避けるためには最適です。法的手続き全般であれば弁護士、相続税関係であれば税理士へ依頼しましょう。

 

 

◆事前の準備と計画

相続人同士で話し合いの前にはしっかり準備をしましょう。相続について分からない点がある場合は事前に調べてから話し合いに臨むと良いでしょう。

 

準備の重要性

相続にはルールや必要な手続きがあります。不明な点は事前に調べ、自分の場合はどれに該当するかを把握しておきましょう。

 

遺産の洗い出しと評価

  1. 遺産の洗い出し: 遺産を洗い出し正確に把握しましょう。不動産、預金、株式、借金などを漏れが無いようリストアップします。後から財産や負債が出てくるとトラブルの原因となります。
  2. 遺産の評価: 不動産などの財産の評価は事前に行いましょう。家屋は建設時の価格から原価償却により価値が下がっている場合が殆どです。専門家に査定を依頼しましょう。
  3. 財産目録の作成: 遺産をリストアップし、それぞれの金銭的価値が分かったら、一覧表を作成しましょう。複数あるものは具体的な個数や、不動産は住所等の情報を一緒に記載しておきましょう。

 

遺産分割協議

遺言書がない場合、遺産分割協議により財産を公平に分割しましょう。また、遺言書があっても相続人全員が内容に反対する場合、協議を行うことが出来ます。協議後は遺産分割協議書を作成するように気を付けて下さい。

 

 

◆まとめ:相続で揉めないためのポイント

事前の準備

遺産分割の話し合いには準備が必要です。相続についてしっかり調べて、遺産のリストアップを行いましょう。抜け漏れがあるとトラブルの原因になるので気を付けてください。

 

家族間のコミュニケーション

可能であれば早期から相続について話し合いましょう。被相続人の意見も反映させることができ、最適な相続方法を見つけられます。

 

専門家のサポートを活用

弁護士や税理士などの専門家の協力を得ることで、トラブルの予防や解決が可能です。揉め事が起こりそうであれば、無理に自分達だけで進めず専門家に依頼しましょう。

 

相続ではトラブルが発生することが多いです。事前の準備や専門家のサポートにより、トラブルを回避しましょう。

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