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故人の服はどうやって処分する?方法をご紹介!

亡くなった人の服を整理しなければならない時、処分方法で困っている人もいるのではないでしょうか。故人が身に着けていた衣類は、そのまま全てゴミとして捨てるのは心苦しい場合もあるかと思います。この記事では個人の衣類を処分する際の方法やリメイクのアイデアについて紹介します。

 

 

◆故人の服を処分するタイミング

故人の服を処分する時期は明確に決まっているものではありません。例えば以下のようなタイミングで処分する人が多いので参考にしてみて下さい。

 

区切りが良いタイミング 

遺族にとって区切りが良いと感じるタイミングは処分に適しています。例えば、四十九日や一周忌などの法要の後に集まった遺族と協力して行うことで、負担を軽減できます。

 

他の遺品整理と合わせて 

他の遺品整理をするタイミングに合わせて衣類の処分も行うことで、一度に片付けを進めることができ効率的です。遺品整理に複数回時間を割くことが難しい方におすすめです。

 

気持ちが落ち着いてから 

住居の退去の必要がなく、遺品の処分を急がなくて良い場合は気持ちが落ち着いてから処分しても問題ありません。心の準備が出来たら進めましょう。

 

 

◆故人の服の選別

衣類には普段着からよそ行きの物まで様々な物があり、人ひとりの衣類はかなりの量になる場合もあります。まずはしっかり整理や分別を行いましょう。

 

分類する 

まず、故人の服を分類しましょう。例えば、売却するもの、寄付するもの、残してリメイクするもの、廃棄するものなどの種類に、服の状態や思い入れの度合いを考慮しながら分けて下さい。

 

整理する際のポイント

  1. 家族と協力: 一人で作業を行うと大変です。家族や親族と協力しましょう。一人で作業を行うと、故人との思い出が蘇り寂しい気持ちになることがあります。しかし、誰かが一緒にいる事で寂しさが軽減されます。
  2. 仮置き場の容易: 整理を行っていくと分類に迷う物も出てくると思います。悩んだ時の仮置き場を作っておくと作業がスムーズに進みます。

 

 

◆不用品として処分

故人が普段使いしていた衣類や長期間保管していたものは状態が悪くなっている場合も多いです。そのような場合は心苦しいかもしれませんが廃棄する必要があります。

 

ゴミとして処分する際の注意点

ゴミとして処分する際は、地域のゴミ収集ルールに従って、適切に廃棄しましょう。燃えるゴミとして処分可能な場合と、資源ゴミとして回収している場合があります。服によっては金属部品が付いているものもあるので、取り外して燃えないゴミとして出しましょう。

 

場合によっては供養を 

ゴミとして捨てるのは心苦しいという場合は、供養の依頼を検討してみて下さい。供養ができる寺院や神社を探して相談をしてみましょう。持ち込みではなく、郵送でも対応している場合もあるので近くに対応できる場所が無い場合は調べてみて下さい。

 

 

◆売却やリサイクル

状態が良くまだまだ着る事が出来そうな服は、新たに着てくれる人の元へ届けましょう。以下のような方法があるので参考にしてみて下さい。

 

リサイクルショップへの持ち込み

衣類が多い場合、まとめて持ち込みが可能なリサイクルショップへの売却がおすすめです。衣類と一緒に売却したい物がある場合でも、まとめて査定をしてもらえます。

 

フリマサイトでの売却

最近、利用者数が増加しているフリマサイトやアプリでの売却もおすすめです。出品や発送の手間はかかりますが、リサイクルショップに比べ高値で売却できることが多いです。時間に余裕のある方は活用してみて下さい。

 

寄付する

衣類を寄付する方法はいくつかあります。以下に一例を紹介します。

  1. 施設へ直接寄付する: 衣類の寄付を募っている施設がある場合、持ち込みを検討してみましょう。手持ちの衣類の中に、条件が合っている物があるかを事前に確認した上で持ち込みを行うように注意して下さい。
  2. 寄付団体へ送る: 衣類の寄付を受け付けている団体は多く存在します。寄付したい団体の受け付け条件を確認し、送付しましょう。
  3. 回収ボックスを利用: リサイクルショップや衣料品店には衣類の回収ボックスを設置している店舗があります。ボックスに入れるだけで手間がかからないので、寄付はしたいが時間はかけられないという方でも気軽に利用できおすすめです。

 

 

◆故人の服を再利用

大切な故人が身に着けていた衣類は全て手放すのはさみしく感じる方も多いのではないかと思います。仕立て直しやリメイクによって身に付けたり手元に置いておいたりできるようになります。以下にアイデアを紹介します。

 

仕立て直す

故人の持っていた着物やスーツなどを形見として譲り受け、仕立て直して着る事もできます。専門技術が必要な場合もあるので、服のお直しを専門としている店舗へ依頼することをおすすめします。

 

リメイクのアイデア

  1. ぬいぐるみ: 故人の愛用していた服を使ってぬいぐるみを作成すると、いつでも身近に置いておくことが出来ます。複数の服を使ってパッチワークのように作成することもできます。自身で作成が難しい場合は、服を送るとぬいぐるみに仕立ててくれるサービスもあるので利用してみて下さい。
  2. カバン: 着物やジーンズなど、しっかりとした生地を使った服はカバンなどにリメイクすることもできます。日常使いすることで、故人を身近に感じることが出来ます。

 

 

◆故人の服を処分する際の注意点

故人の服を処分する際はトラブルにならないように以下の点に注意しましょう。

 

親族への相談

衣類を処分することを、事前に親族に伝えて許可を得ましょう。勝手に処分してしまうとトラブルへ発展してしまうこともあります。

 

故人の意向の確認

遺言書やエンディングノートがある場合、衣類について故人の意向が記載されていないか確認する必要があります。この着物は〇〇に渡して欲しいなどの希望がある場合もあります。また、衣類の処分方法についても希望が記載されていることもあるので、その場合は故人の意向に従いましょう。

 

ポケットの中身を確認

上着やズボンのポケットなどに、お金や貴重品が入っていないか確認が必要です。例えば個人情報の記載があるメモや家の鍵などが入っていた場合、悪用されてしまうリスクもあります。

 

 

◆まとめ:故人の服の処分を効率良く行うには

まずは分類を行う

故人の残した衣類は膨大な量である場合もあります。まずは分類から始めて、分けた後に廃棄や売却などそれぞれの対応を行いましょう。迷った時のための仮置き場を作成しておくと、作業の中断が無くなるのでおすすめです。

 

家族との協力

服の処分は作業としても負担がかかりますし、故人を思い出して寂しい気持ちになる人が多いです。家族と一緒に作業することで、身体的にも精神的にも負担を軽減することができます。作業できる人全員で集まり、他の遺品も合わせて整理してしまうと一度に作業を終わらせることができます。

 

遺品整理業者への依頼も検討

自身で整理や処分を行う時間が取れなかったり、退去まで時間が無かったりする場合は、費用はかかりますが遺品整理業者への依頼も検討してみて下さい。専門的な知識や技術を持っているため、段取りよく正確に作業を行ってもらえます。

 

故人の残した服は、生前を思い出し手放すのも心苦しいと思います。しかしずっとそのままにしておく訳にはいきません。家族や親族と協力して整理と処分を行い、すっきりとした気持ちで先の人生を歩みましょう。