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高齢の親との同居生活。ポイントをご紹介!

親が高齢になってくると、親のみでの生活には心配が付きものです。老人ホーム、高齢者向け住宅などの専門的なサポートが受けられる施設への入居も一つの手ですが、同居という手段も考えてみましょう。この記事では、親との同居によるメリットや同居生活における注意点などを紹介します。

 

◆高齢者のみでの生活に潜むリスク

近年、核家族化が進んできており、高齢者のみの世帯が増えてきています、しかし、高齢者のみでの生活には以下のようなリスクが潜んでいます。

 

高齢の親のみでの生活の危険性

人は加齢に伴い、運動能力、判断能力のどちらも低下していきます。日常生活で頼る人がおらず、無理をして怪我をしてしまう、急な病気で倒れてしまっても誰も気づかない、高齢者を狙った詐欺にひっかかってしまうなどのリスクが考えられます。高齢者のみでの生活は、本人はもちろんのこと、離れて暮らす子ども達も不安を抱えて過ごすことになります。

 

介護の必要性

親が高齢になると介護が必要になってくる可能性があります。近年は老々介護も増えてきており、介護する側も無理が集って体を悪くしてしまうケースがあります。また、高齢者のみでは情報収集能力にも欠けている場合があり、行政のサポートやサービスなどをうまく活用できていないこともあります。

 

コミュニケーション不足

離れて暮らしていると日常的なコミュニケーションを取ることはどうしても難しくなります。高齢の夫婦、もしくは単身での生活では人との繋がりや会話が減り、認知症のリスクが増加します。

 

 

◆同居のメリットとデメリット

親との同居生活には様々なメリットがある一方で、デメリットもあります。それぞれを把握した上で同居するかを決める判断材料にしましょう。

 

メリット

  1. 健康状態の把握: 親の健康状態を把握しやすくなります。急な体調の悪化にも早急に対応できるためお互い安心です。
  2. 家事・育児の分担: 退職後の親であれば、子ども世帯より時間の余裕がある場合が多く、家事や育児のサポートを受ける事ができます。また、親も身体に負担のかかる作業を子どもに任せられるというメリットがあります。
  3. 経済的負担の軽減: 家計を共有できるため、住宅費や生活費の負担を軽減できます。

 

デメリット

  1. 同居によるストレス: 家族とは言え、他人との生活にはストレスが付き物です。生活リズムや価値観の差はストレスを生み出します。
  2. 介護の負担: 親の介護が必要な場合、子どもに大きな精神的、身体的負担がかかります。介護の状況によっては仕事に支障が出る可能性もあります。
  3. 生活環境の変化による悪影響: 同居のストレスが親の心身状態に悪影響を与える可能性があります。特に、同居のために住み慣れた土地を離れた場合、新たな交流関係を築くのは難しいこともあり、日々の生活に活力を見いだせなくなることがあります。

 

 

◆同居を成功させるポイント

同居生活はお互いの理解と協力が必要です。家族とのコミュニケーションを大切にし、良好な関係を築いていきましょう。以下に同居の際のポイントを紹介します。

 

家族間でのルール作り

同居する前に、家族全員で生活のルールを話し合いましょう。生活費、家事の分担、リビングなどの共有スペースの使い方などを明確に決めておくことが大切です。

 

互いの価値観の尊重

家族とはいえ、それぞれ異なった考えや価値観を持っています。お互いの意見を尊重し、理解し合う姿勢が必要です。意見の押し付けや過干渉はストレスを与える大きな原因になります。

 

日常生活での配慮

  1. プライバシーの確保: 同居する家族同士が快適に過ごせるよう、生活スペースの使い方に気を配りましょう。特に寝室などのプライベートなスペースの使い方については、勝手に部屋に入らないなどお互いの配慮が必要です。
  2. 生活リズムへの配慮: 退職後の親と、仕事や学業に取り組む子ども世帯では生活リズムが異なる場合が多いです。互い気持ちよく過ごせるように、睡眠の妨げなどに注意し、思いやりを持って生活しましょう。

 

 

◆住環境の整備

親と同居する上で、住環境を整えることは重要です。安心安全に、全員が気持ちよく生活するために相談の上、生活環境を整えましょう。

 

同居する場所を決める

親との同居が決まったら、どこで生活をするのかを決めましょう。親の家に住むのか、自分たちの家に親を呼ぶか、新しい家に移り住むのか、家族構成、必要なスペース、仕事や学校へのアクセス、それぞれの意見、資金などの面から総合的に判断し決めましょう。


個々のプライバシーの確保

  1. 個室の用意: 親世帯、子世帯がそれぞれプライベートな空間を持てるようにしましょう。特に子どもがいる場合、趣味や勉強に気兼ねなく取り組めるように個室を用意しておきましょう。
  2. 完全分離型二世帯住宅: 親が心配で可能であれば一緒に生活したいが、自分たちのプライベート空間もしっかり確保したいという方もいるでしょう。そのような場合は完全分離型の二世帯住宅も検討しましょう。玄関、リビング、水回りといった生活スペースが全て分けられているので、お互い気を遣わず生活を送ることができます。

 

高齢者に配慮した生活空間

  1. 安全性の確保: 親の生活スペースは、段差を無くしたり、滑りにくい床材を使用したりして安全性を確保しましょう。また、必要に応じて手すりなども設置し、怪我を避けることができるようにしましょう。
  2. 家具の選定: 椅子、テーブル、ベッドなどの毎日使用する家具は、高齢者でも使いやすいものを選びましょう。

 

 

◆介護サービスの活用

親の状態によっては介護が必要になることもあります。介護は毎日のことで、身体的にも精神的にも負担がかかり、仕事への影響も出かねません。家族だけでの介護が難しい場合、介護サービスを活用しましょう。

 

受けられる介護サービス

訪問介護には身体介護と生活援助があります。同居している家族がいる場合、掃除、洗濯、買い物などのサービスは受けることが難しい場合もありますが、食事、入浴、排泄の介助などの身体介護は受けることが可能です。どこまでサービスを受ける事が可能か、介護支援専門員に相談しましょう。

 

訪問介護の手続き

訪問介護は介護保険が適用されます。まずは市区町村の担当窓口に、要介護認定申請書を提出します。要介護度1以上の場合はケアマネージャーが選任されるので、面談を行い、受けるサービスの内容を相談します。

 

 

◆まとめ:高齢の親との同居の未来へ

親との同居の価値

  1. 安心感と支え: 高齢の親のみの生活は不慮の事故や急病のリスクがあります。同居することで、健康状態を確認でき、トラブルに対応できるのでお互い安心して生活ができます。
  2. 家事・育児の分担: 家事や育児のサポートを受ける事ができ、急な仕事への対応もしやすくなります。
  3. 経済的負担の軽減: 住宅費や生活費の負担が軽減されるため、金銭的な余裕が生まれます。

 

お互いに気持ちよく生活を送るには

  1. ルールを決める:お互い気持ちよく生活するためにルールを決めておくことは大切です。生活費や家事の分担はきっちり決めておきましょう。
  2. プライバシーの確保: それぞれのプライバシーの確保はストレスを軽減するために非常に大切です。お互い過干渉になり過ぎないように、配慮して生活しましょう。

 

親との同居は、お互いの理解と協力が必要です。コミュニケーションを大切にし、良好な関係を保ちながら生活できるようにしましょう。

 

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