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親の遺品整理はどう進める?手順や方法をご紹介!

親が亡くなった際は、悲しみに暮れる中でも、葬儀の手配や各種手続きを進めなければなりません。少し落ち着いたと思った時に直面するのが遺品整理です。残された遺品が多いほど、片付けに時間も手間も要します。この記事では、遺品整理を効率よく進めるための、手順や方法について紹介します。

 

◆遺品整理の計画

遺品整理はまず何から始めたらいいのかとお困りの方も多いと思います。すぐ終わるような軽い作業ではありませんので、自身や家族の負担を軽減するためにも、しっかり計画を立てることから始めましょう。

 

計画を立てることの重要性

無計画に遺品整理を始めてしまうと、片付けに必要な物が足りなかったり、家族間でのトラブルに発展したりする可能性もあります。家族や相続人と事前に話し合い、計画した上で進めましょう。しっかり準備を行うことで、スムーズに片付けが進みます。

 

人員と日程調整

  1. 人員の確保: 遺品整理は大変な作業です。無理して一人で進めず、家族や親族に協力を仰ぎましょう。亡くなってしまった親の思い出の品を一人きりで片付けることは、寂しさを感じやすく、人によっては精神的ストレスにもなります。
  2. 日程調整: 遺品の量にはよりますが、作業は一日で終わらないことの方が多いです。家族や親族と日程調整を行い、事前確認や準備は比較的時間が空いている人で進め、メインの片付け作業はなるべく全員で行うなど、工夫しましょう。

 

遺品整理の事前準備

  1. 片付けの計画: いざ片付けをしようと、親の家に集まってもどこから手を付けていいか戸惑ってしまうでしょう。事前に担当箇所や作業を決め、具体的にいつまでにどこまで終わらせるかという目標を立てておきましょう。
  2. 掃除用具などの準備: 片付けには、段ボールやゴミ袋、掃除用品などが必要になります。事前にどのくらいの量が必要になるか確認し、用意しておきましょう。また、大きな家具や家電を運び出す際に軽トラックや、回収業者を使用する際は手配を忘れないように気を付けて下さい。

 

 

◆遺品の分類と選別

遺品整理は手間や時間のかかる作業なので効率よく進めることが大切です。以下のポイントを参考にしてみて下さい。

 

遺品の分類方法

遺品整理をスムーズに進めるためには、まずは大まかなカテゴリごとに遺品を分けることから始めるのがおすすめです。例えば以下のように分類してみましょう。

  1. 思い出の品: 写真やビデオなどは故人の生前の姿を収めた貴重な記録媒体です。勝手に処分せず大切に残しておきましょう。また、個人の愛用品なども形見分けとして欲する人がいる可能性があるため、分けておいてください。
  2. 売却・寄付するもの: まだ使用できる家具家電や衣類などは使ってくれる人の元へ届けましょう。全てゴミとして処分してしまうと環境に悪いです。
  3. 捨てるもの: 壊れているものや、引き取り手が見つからないものは処分対象になります。
  4. 判断に迷うもの: 迷った時はここに置く、というコーナーを設けておきましょう。価値の判断が出来ないものや、捨てにくいものなどはその場で深く考えず、後程まとめて家族と相談した方が作業効率は良くなります。

 

選別時の注意点

  1. 個人情報: 故人が遺した書類やデジタルデータには個人情報が含まれることがあり、悪用されないように適切な処理が必要です。デジタルデータの処分に困ったら専門業者に依頼しましょう。
  2. 感情的な価値: 故人の愛用品などは、特別な価値を持っています。勝手に持ち帰ったり処分したりせずに、家族と相談しましょう。
  3. 貴重品の処分: 遺品の中には貴金属や宝石など金銭的価値の高いものがある場合もあります。遺産分割の対象になる場合もあるので誤って処分しないように気を付けましょう。また、土地や家屋関係の重要書類の存在にも気を付けて下さい。

 

 

◆思い出の品の整理

遺品の選別で出てきた写真や日記などの亡き親の記録はしっかり整理して保管しましょう。

 

写真の整理とデジタル化

  1. アルバムの作成: 故人の写真は見返しやすいようにアルバムにまとめましょう、イベントや期間ごとに分類し、どのような写真か一目で分かるようにメモを付けると良いでしょう。完成したアルバムは家族や親族で共有することで故人をいつでも思い返せます。
  2. デジタル化: 写真はデジタル化することもおすすめです。年月の経過とともに進む劣化を防ぐことが出来ます。また、デジタル化することで複数人や遠方の家族への共有も容易になります。

 

手紙や日記の保管

手紙や日記といったものは故人の想いを残す重要な記録であり、安易に処分することもはばかられます。そのまま保管しておくと劣化が進んでしまいますが、写真同様にスキャンしてデジタル化する方法があります。保管場所を取らず、デバイス上で簡単に見返すことができるようになります。

 

 

◆不用品の処分方法

壊れてしまっていたり、家族や親族での引き取り手が見つからなかったりする場合、処分や売却を行うことになります。

 

ゴミとして廃棄

ゴミとして処分する場合はキチンと分別を行い、自治体のルールに従いましょう。家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫やテレビなどは廃棄のルールがあるため注意が必要です。ゴミが多い場合は、処分場への持ち込みも検討して下さい。

 

寄付や譲渡

  1. 寄付: まだ使用できる不用品の中には寄付が可能な物もあります。支援団体のルールを確認して手続きを行いましょう。
  2. 譲渡: 友人や知人に欲しい人がいる場合は譲ることも考えてみて下さい。事前に状態を確認してもらった上で引き取ってもらいましょう。

 

フリマサイトやリサイクルショップの活用

  1. フリマサイトの活用: メルカリやヤフーオークションなどの不用品を簡単に売却できるフリマアプリやサイトも多いです。リサイクルショップなどで買い取ってもらうよりも高値で売れることが多いです。
  2. リサイクルショップへの売却: 不用品の量が多かったり、個人で売却手続きをする時間を取れなかったりする場合はリサイクルショップへの売却がおすすめです。まとめて査定してもらえる上に、自宅まで買取りに来てくれる業者もあります。

 

 

◆専門業者の活用

遺品整理の時間が取れない方や、遺品の量が多すぎる場合は無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。

 

専門業者を利用するメリット

  1. 負担の軽減: 遺品整理は気力体力共に消耗します。大切な親が亡くなり、ただでさえ気持ちが落ち着いていない中での作業は想像以上に疲れます。業者に依頼することで、作業の負担が無くなり、気持ちの整理に時間を回すことが出来ます。
  2. 専門知識や技術: 遺品整理業者は専門的な技術や知識を持っているため、物の処分に迷うことなく効率的に作業を進めてくれます。親が暮らしていたのが賃貸の場合、退去を急ぐ必要があるかもしれません。そのような時でも業者に依頼することで素早く作業を終える事ができます。

 

遺品整理を委託する際の注意点

  1. 契約内容の確認: 契約前に見積もりを依頼し、具体的な作業内容や追加料金の有無について確認しましょう。内容に疑問がある場合は必ず契約前に確認して下さい。
  2. 残す遺品の確認: 大切な遺品や残したい家財道具などは誤って処分してしまわないように作業前にしっかり伝えましょう。少量であれば先に持ち出した方が安心です。

 

 

◆まとめ:遺品整理をスムーズに進めるには

事前準備の重要性

無計画で行うと、分からないことや不足物があった時に作業を中断せざるを得ません。事前にしっかり計画や準備を行うことで、遺品整理を段取りよく進めることができます。

 

家族との協力

遺品整理は骨の折れる作業です。一人で全て行おうと考えず、家族や親族の協力を仰ぎましょう。故人の愛用品や写真は家族で分け合い大切にしましょう。

 

専門業者への依頼

自身や家族での作業が難しい場合、専門業者へ依頼することも考えて下さい。肉体的にも精神的にも負担を大幅に軽減できます。

 

親が亡くなった際、遺品整理は避けては通れません。しっかり調べて準備し、家族と協力して進めましょう。