生前整理と遺品整理の違いは?それぞれの概要や業者選びの注意点を紹介
「生前整理と遺品整理ってどう違うの?」
「生前整理と遺品整理はどちらを選べば楽なんだろう」
「生前整理と遺品整理を外注するメリットは?」
このような悩みや疑問をお持ちではないですか?
実は生前整理と遺品整理には大きな違いはなく、どちらを選択しても問題はありません。
しかし、それぞれの内容を理解しないままにしておくと、いざ整理が必要になった際に遺族に迷惑がかかったり、思いの外自身の作業が増えたりする可能性があります。そこでこの記事では、生前整理や遺品整理のプロである同社代表が、生前整理と遺品整理の違いについて解説していきます。
外注する際のポイントや業者選びの注意点まで解説しているため、ぜひ参考にしてください。
生前整理と遺品整理の違い
生前整理と遺品整理は、いずれも家や家財、持ち物などを整理することを指し、作業内容に大きな違いはありません。
それぞれ実施する時の状況やタイミングによって定義されており、具体的には以下のような違いがあります。
生前整理 |
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遺品整理 |
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つまり、整理対象となる家財などの所有者様自ら行うのが「生前整理」、所有者様の亡き後に本人以外が行うものを「遺品整理」と定義しています。生前整理は、所有者様自身が作業にあたるため物の仕分けがしやすい、貴重な物を誤って捨てることがないなどのメリットがあります。
また、口座や権利関係の書類なども事前にまとめられるため、相続を進めやすくなります。
一方遺品整理では本人がいないため、物への思い入れなど感情の部分で作業が滞る可能性が少ないです。スムーズに作業を進められますが、所有者様への配慮として、品物を捨てる際に供養を行うこともあります。
作業の内容としては大きな違いは無いですが、明確に違うものであるためよく理解しておきましょう。
生前整理と遺品整理はどちらが良い?
生前整理と遺品整理は、やり方などに大きな違いはないため、どちらを選んでも問題ありません。状況や環境によっても適した方法は異なるため、親族や関係者とよく話し合いをした上で整理方法を決めることが大切です。
しかし、所有者様の時間や体力に余裕がある場合は生前整理がおすすめです。所有者様が不在の状態で行う遺品整理は、遺品の仕分け作業や遺産相続の手続きなどで頭を悩ませることが多く、遺族への負担が大きいためです。
もし生前整理が難しい場合は、エンディングノートを書く、相続に必要な書類だけはまとめておくなどの工夫をし、できるだけ遺族の負担を減らしてあげましょう。
また、いずれの場合も生前整理や遺品整理の専門業者に依頼すれば、手間を大幅に削減できます。時間に余裕がない、家財や持ち物の数が多すぎるなど、自分での作業が難しい場合は検討してみましょう。
生前整理と遺品整理は業者に依頼するべき?
生前整理と遺品整理は、自身や親族の力だけで行うことも可能ですが、プロの業者に依頼することをおすすめします。専門業者に依頼すれば以下のようなメリットが得られるためです。
- 生前整理・遺品整理が短時間で終わる
- 大型家具や家電など、重い物も運んでもらえる
- 遺品の供養までしてもらえる
- 遺品を買い取ってくれる場合もある
- 物件の特殊清掃や原状回復まで対応してくれることがある
- 相続や空き家の相談に乗ってもらえることもある
つまり、業者を上手く使えば生前整理や遺品整理にかかる時間を大幅に削減できます。
また同時に必要な作業も一緒に依頼できたり、相談に乗ってくれたりするため、個別で依頼するより費用を抑えられることもあります。生前整理と遺品整理と聞くと、「大掃除みたいなものでしょ?」と思う方がいるかもしれませんが、思いの外大変な作業になることが多いです。
加えて思い出の品々を見返している内に作業が進まなくなり、結局何も捨てられないということも起こり得ます。しかし、業者に依頼すれば依頼者側の要望をしっかり汲み取った上で、適切に仕分け作業などをしてくれます。
そのため、作業を始める前に一度業者に見積もりだけでもお願いし、話を聞いてみましょう。
合同会社アイワクリーンでは、岐阜県・愛知県・静岡県・山梨県を中心に遺品整理や生前整理などに対応しています。
お見積りは無料となりますので、お気軽にご相談ください。
生前整理や遺品整理を自分(親族)で行う際の進め方
生前整理と遺品整理を自分もしくは親族で行う際は、以下の流れで進めていきます。
生前整理 | 遺品整理 | |
---|---|---|
① | エンディングノートを作る | 遺言書やエンディングノートを確認する |
② | スケジュールをたてる | 親族と相談しながらスケジュールをたてる |
③ | 片付けに必要な物を揃える | |
④ | 残す物と捨てる物に仕分けする | |
⑤ | 不用品の処分方法を決める | |
⑥ | 財産を整理する | |
⑦ | 親族間で遺品や財産の分配をする |
どちらも大まかな流れは変わりませんが、本人が携われる生前整理のほうが仕分けの判断などもしやすいためスムーズに進みやすいです。一方で遺品整理の場合、遺言書やエンディングノートに故人からの希望や指示が書かれていることもあれば、何も残されていないこともあります。
何も指示が残されていない場合、誰が責任を持って進めるか、遺品や遺産の配分はどうするかなど、よく話し合った上で進めていきましょう。
また、業者に依頼すれば上記の流れの大部分を委託できます。業者に依頼した際の流れが知りたい方は以下のページを参考にしてください。
生前整理や遺品整理を業者に依頼したほうが良いケース
生前整理と遺品整理は自分たちで行うことも可能ですが、以下のいずれかに当てはまる場合は専門業者への依頼をおすすめします。
- 金銭的に余裕がある
- 作業にかかる負担を減らしたい
- ゴミ屋敷に住んでいる(住んでいた)
- 遺品の数が多い
- 遺品整理の前に特殊清掃が必要
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
金銭的に余裕がある
金銭的に余裕がある方は、専門業者への依頼をおすすめします。
生前整理や遺品整理は、人1人の人生の整理です。当然、それだけの時間がかかります。特に遺品整理の場合は、他にもやることがたくさんあるため、プロに依頼してスムーズに終わらせるのがおすすめです。
生前整理の場合も業者に依頼をして時間に余裕ができれば、その分家族と過ごしたり、自分の趣味の時間にあてたりできます。一度見積もりをお願いし、費用感だけでも確認してみましょう。
作業にかかる負担を減らしたい
生前整理や遺品整理では、大型家具や家電を動かす必要があることもあり、意外と重労働が発生します。そのため、生前整理を1人で行う、遺品整理を手伝える親族の数が少ないなどの場合、物理的に作業ができないケースもあります。
また、故人が一軒家に住んでいた場合などは、作業範囲が膨大になるため整理に数日かかることもよくあります。途中で頓挫してしまう可能性もあり、中々整理が終わらないということも起こり得るため、無理せずプロに依頼しましょう。
ゴミ屋敷に住んでいる(住んでいた)
当事者がゴミ屋敷に住んでいる場合、生前整理を自分で行うのは不可能です。当然そのまま亡くなった場合も、遺族だけで遺品整理を終わらせるのは困難でしょう。
時間をかければ自分たちでできると思うかもしれませんが、専門的な知識や道具無しに長時間ゴミ屋敷で作業を行うのは衛生的にもよくありません。整理する場所がゴミ屋敷である時点で、すぐに専門業者に連絡しましょう。
遺品の数が多い
故人が何かしらのコレクターだった、物を大事にする人だったなどの理由で、品物が溢れかえっていることがあります。この場合も、プロに依頼することをおすすめします。ゴミ屋敷の様に不衛生ということはありませんが、物が多すぎて膨大な労力を必要とするためです。
また、持ち主が既に亡くなっている場合、破棄していい物とそうでない物の区別をするのが難しいこともあり、貴重な物を捨ててしまう可能性もあります。遺品の買い取りまで行ってくれる業者であれば、整理のついでに鑑定を行ってくれるケースもあるため、誤ちを防げます。
特に、判断に困る遺品が多い場合は、業者に一度相談してみましょう。
遺品整理の前に特殊清掃が必要
故人が孤独死をしたなどの理由で、遺品整理の前に特殊清掃が必要なケースがあります。特殊清掃には特殊な道具や薬品、専門知識が必要となるため、素人が行うのは不可能です。そのため、必ず清掃業者に依頼をすることになります。
特殊清掃と遺品整理をそれぞれ別の業者に依頼すると、2社分の費用を用意する必要がありますが、中には両方請け負ってくれる業者もあります。依頼先が1つになれば、いろんな窓口に連絡する必要がなく、スムーズに作業が進むのはもちろん、費用も別々で依頼するより安くなる傾向にあります。
同時に頼むメリットが多いため、必要な場合は両方対応してくれる業者に絞って探してみましょう。
合同会社アイワクリーンでは岐阜県・愛知県・静岡県・山梨県を中心に、特殊清掃やゴミ屋敷の清掃、遺品整理をワンストップで対応可能です。
ぜひお気軽にご連絡ください。
生前整理・遺品整理業者を選ぶポイント
遺品整理業者を選ぶ際は、以下のポイントを意識してみましょう。
- 遺品整理士が在籍しているか
- 訪問見積もりをしてくれるか
- 丁寧に対応してくれるか
- 他の作業も同時に依頼できるか
それぞれ詳しく解説していきます。
遺品整理士が在籍しているか
遺品整理士とは、一般財団法人遺品整理士認定協会が発行している資格です。公式の教材を使って2ヶ月ほど勉強し、課題レポートの提出と認定試験への合格を経て取得できます。
遺品整理士は遺品整理業を営む上で必須ではないため、持っていない業者が必ずしも悪いわけではありません。実際に、資格を取らずに営業している業者も多くあります。
しかし、遺品整理士は取得に根気と勉強が必要な資格であるため、保持者がいる業者は真摯に仕事に向き合っている証です。業者の信頼度を測る1つの指標になるため、必ず確認しましょう。
訪問見積もりをしてくれるか
電話で状況を聞いただけで見積もりを提示してくる業者には注意が必要です。目安の料金程度であれば、電話やメールで伝えられることもあります。しかし生前整理や遺品整理は、現地の状況や家財の実物を見ないと判断ができないことがたくさんあります。
そのため、最初から現場を見る気がない業者への依頼は避けたほうが無難でしょう。
丁寧に対応してくれるか
生前整理や遺品整理は、必ず対応が丁寧な業者に依頼しましょう。対応が雑な業者に依頼すると、コミュニケーションの齟齬から生まれるトラブルに発展する可能性があります。
たとえば、残してほしかった遺品をすべて破棄されてしまうなどが挙げられます。最悪の場合、気付いたときには取り返しが付かず、思い出の品をすべて失うことになります。
生前整理や遺品整理は、人の人生に関わる仕事です。本人と遺族の意思を尊重し、誠意を持って接してくれる業者に依頼しましょう。
他の作業も同時に依頼できるか
遺品整理では、以下のような作業が同時に必要になるケースがあります。
- 遺品の供養
- ゴミ屋敷の片付け
- 特殊清掃
- 原状回復
- リフォーム
特にすべて異なる業者に依頼することも可能ですが、それでは作業に時間がかかり、費用もかさみます。そのため複数の作業が必要な場合は、できるだけまとめて引き受けてくれる業者がないか探してみましょう。
生前整理と遺品整理は、必要に応じて業者を頼ろう
生前整理と遺品整理は、必要に応じて専門業者に依頼するのがおすすめです。丁寧に対応してくれる業者に依頼できれば、大切な思い出を守りながら効率的に整理を終わらせられます。また、現場がゴミ屋敷化している、特殊清掃が必要などのケースでは、まとめて対応してくれる業者に依頼すれば、作業期間と依頼費用を削減できます。
自分たちでの生前整理や遺品整理が難しいと判断したら、この記事を参考に専門業者を探してみましょう。
合同会社アイワクリーンでは岐阜県・愛知県・静岡県・山梨県を中心に、生前整理や遺品整理はもちろん、その後の原状回復や特殊清掃など、ワンストップで対応可能です。
お見積もりは無料ですので、些細な相談でもお気軽にご連絡ください。