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実家の片付けはどのように進める?ヒントをお教えします!

実家が物で溢れかえっていることになんとなく不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。物が多い状態だと高齢な親の生活面での安全性は気になりますし、後々、遺品整理をする際に相続人らの負担が大きくなります。高齢者が自身で家を丸ごと片付けるということは、身体的な負担が大きく難しいため、家族のサポートは欠かせません。ただ、いざ片付けを行おうとなっても何から手をつけていいか分からないという方も多いでしょう。

 

この記事では実家を片付ける際のステップやポイントなどをご紹介します。

 

実家を片付けることのメリット

 実家を片付けることは、面倒でなかなか重い腰が上がらないかもしれませんが、様々なメリットを生み出します。以下に一部を紹介します。

 

安全に暮らせる

  1. 物が減る: 物が減ることで室内での動線が確保しやすくなり、物にぶつかったり躓いたりして転倒するリスクを減らすことができます。物が少ないことで掃除もしやすくなり、清潔な家で気持ちよく暮らし続けることが可能です。また、地震があった場合に崩れてきた物によって避難が遅れる等のリスクも減らすことができます。
  2. 家のメンテナンス: 家を片付けることで、物で隠れて見えていなかったところが見えるようになり、修繕が必要な箇所に気づくことができるかもしれません。片付けと同時に修繕も行い、安全に生活できるようにしましょう。

 

介護がスムーズ

  1. 人が入りやすい: 介護が必要になり、在宅での介護を受ける場合、ヘルパーなどの人を家に入れサービスを受けることになります。その時家が片付いていれば、適切な介護を受けやすくなります。
  2. 機械を入れやすい: 車いすや電動ベッドなど、これまで必要なかった大きな機械を家に入れる必要が出てきた場合に、片付けてスペースを確保しておくことで、これらをスムーズに導入することができます。

 

遺産相続がスムーズ

 親が亡くなってしまった際、遺産相続が必要になります。実家を片付けておくことで、必要な書類の場所やどんな相続財産があるのかをすぐ把握することができ、スムーズに遺産相続を行うことができます。片付けを行っていない場合、親が亡くなりバタバタと忙しい中で、実家を片付けつつ、どんなものがあるかのリストアップを行わないといけなくなり心身ともに大きな負担となります。

 

 

◆実家を片付ける前の準備

実際に実家の片付けを始める前に、いくつかの準備が必要です。しっかり準備をして片付けをスムーズに進めましょう。

 

片付ける日時の決定と事前準備

  1. 日時の選択: 片付けを行う日程を決めましょう。大切なものを勝手に捨ててしまったなどのトラブルがないように、なるべく家族全員が参加できる日を選び、予定を調整します。一日で終わらない場合が多いので、必要に応じて日数を確保しましょう。
  2. 事前準備: 必要な道具(ゴミ袋、段ボール箱、掃除用具など)を用意しておきましょう。地域ごとの分別のルール、ごみの回収日時や処理場の場所も把握しておきましょう。

 

実家の状況と親の希望を把握する

  1. 状況把握と段取り: 実家にある物の状況を部屋ごとに事前確認しておきましょう。部屋ごとにどのくらい時間がかかりそうか、誰がどの部屋から片付けを進めるかなど、段取りを決めておくことでスムーズに片付けを進めることができます。
  2. 親の希望の確認: 親の意向を確認することは大切です。親が大事にしているものや、捨てられないものを把握しておきましょう。また、生活していて使いにくい場所にある物、邪魔で困っている物がないかの確認も行っておきましょう。

 

 

◆実家の片付けのポイント

実家の片付けは段階を追って進めることが大切です。以下のいくつかのポイントを参考にして片付けを進めましょう。

 

スペース確保から仕分け作業

  1. スペースの確保: まず、作業をしやすいように広いスペースを確保します。どこを作業スペースにするかは事前に決めておきましょう。
  2. 仕分け作業: 広い床やテーブルを使って、まずはざっくり、必要なものと不用品を分けていきます。思い出に浸っていると作業が進まないためサクサクと行いましょう。判断に迷うものがあれば、一時置き場を確保し後程家族と相談しましょう。

 

エリアごとに片付ける

事前に立てた計画に基づき、部屋ごとに片付けを進めましょう。一度に複数の部屋を片付けるのではなく、エリアごとに集中して作業することで、部屋が片付くごとに達成感があり、進捗状況もわかりやすいです。

 

片付けの心得とコツ

  1. 少しずつでも進める: 実家の片付けは大きなイベントです。無理に一度に全てを片付けようとせず、片付け可能な日に少しずつでも進めましょう。
  2. 基準の設定: 必要か否かを判断する際の判断基準を設定しておきましょう。例えば1年以上着ていない服なら捨てるなど具体的な基準を決めておくと判断に迷いにくいです。

 

むりやり捨てない

親の思い出や気持ちも尊重しながら、整理することが大切です。親が物を捨てられない性格であれば、優しく説得しましょう。「捨てる」という言葉は避け、「手放す」や「新しい持ち主を探す」と伝えるのも手です。また、躊躇なくなんでも捨てるのではなく、一時保管コーナーを作ることで、物を整理する時間を与えてあげましょう。

 

場所ごとの片付けポイントの例

 片付ける場所によって気を付けた方がいいポイントがあります。中でも物が多いリビングとキッチンについて以下に片付けのポイントを挙げます。

  1. リビング: リビングには大きな家具があることが多いです。ゆとりある生活動線を確保するために使わない家具や小物を整理し、広いスペースが取れるようにしましょう。また、親の趣味や好みに合ったインテリアを選んで、居心地の良い空間にしましょう。
  2. キッチン: キッチンには食材や調理器具、食器など比較的細かい物が多いです。期限切れの食品や使わない調理器具は処分しましょう。また、多すぎる食器は地震の際に割れてしまうリスクが高まるため、親と相談しながら必要ない食器も処分しましょう。

 

 

◆不用品の処分

実家の片付けでは、多くの不用品が発生します。片付け後にゴミの処分を行うことは面倒ですが、これが終わればすっきりと片付いた家になることでしょう。以下に不用品の処分方法についてまとめます。

 

ゴミの処分

 地域のゴミの分別ルールをしっかり確認しゴミを出しましょう。ごみ収集所に一度に出せるゴミ袋の数が指定されていることもあるので、何回かに分けて出す、ごみ処理場に持ち込むなどの方法も検討しましょう。

 

不用品の現金化

 不用品のうち、状態がいいものなどは買い取ってもらうことも検討しましょう。

  1. リサイクルショップ: 不用品をリサイクルショップに持ち込むと買い取ってもらうことが可能です。買取り可能品目を確認して持ち込みをしましょう。大きなものは自宅まで査定にきてくれる場合もあります。
  2. フリマアプリ: メルカリやヤフーオークションなどのフリーマーケットサイトを活用して不用品を販売しましょう。年代物はコレクターが探しており高値で売れる場合もあります。

 

寄付

不用品がまだ使える状態であれば、寄付も検討しましょう。地域の寄付団体やチャリティショップに連絡を取り、引き取ってもらうことができます。引き取ってもらう際のルールをしっかり確認し、引き渡しましょう。

 

 

◆親とのコミュニケーションの重要性

実家の片付けをする際は、円満に終えられるように進めましょう。以下のポイントに注意しましょう。

 

思い出話をしながら

片付けをしながら、または終わったあとにあんなこともあったね、このイベント楽しかったねと、思い出話をしましょう。また、親に買ってもらったものや、親の協力があって成し遂げることが出来たものなどに対しての感謝の気持ちを伝えましょう。実家の片付けもお互いにとって楽しいイベントとして思い出に残せるようにしましょう。

 

親の意見も尊重

物を整理する際、親の意見も尊重しましょう。親が大切にしているものは、無理に処分せずに残しておくことも考慮してください。親がどうしても残したいというものを処分してしまうと親子関係に亀裂が入りかねないので注意が必要です。親子ともども、後悔なく、片付けてよかったと思えるように協力することが大切です。

 

 

◆まとめ:実家を整理して得られる心の安らぎ

実家の片付けは手間暇がかかりますが、その成果は大きいです。以下に実家を整理することで得られる心の安らぎをまとめてみました。

 

実家の片付けによる生活環境の改善

片付けにより、暮らしやすい環境が整います。これにより実際に生活をする親はもちろん、離れて暮らす家族も安心することができます。

 

家族の関係性の強化

家族で協力して片付けを進めることで、結束が強まります。全員で片付けを成し遂げた際は大きな達成感を得ることが出来るでしょう。綺麗になった実家で、家族そろってパーティーをするのもいいですね。

 

心の安定

物の整理は心の整理にも繋がります。整理された環境は心の安定に寄与します。いつか片付けなければと、頭の隅に残っていた気がかりが解消され、すっきりした気持ちで毎日を過ごすことができるはずです。

 

実家の片付けは、家族との思い出を大切にしながら、効率的に進めていくことを心がけましょう。